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夢のない私の密かな野望

”I have a dream” で始まるキング牧師の演説は有名です。

彼の描いたアメリカの未来が多くの人を動かし、歴史に残るムーブメントになりました。

キング牧師ほど壮大でなくても、夢を持つ、夢を語るのは個人にとっても意味がありますね。

夢を話すことでそれが実現したり、他の人を巻き込む原動力になったりします。


で、私の場合どうかというと、夢がないというのが密かな悩みでした。

というか、ちょっと引け目を感じてきたところがある。

もちろん、会社員時代はもっと出世したいとか、ウン千万円稼ぎたいとかは思ってました。

しかし今になってみればそんなのは夢でもなんでもないし、ましてや他の人を巻き込む原動力には到底なりません。

会社員をやめてからも状況は同じようなものでした。

もちろん起業したい人を応援したいとはずっと思ってましたが、その向こうに何か大きなビジョンを見ていたかというとそうでもない。

しかし比較的最近のことですが、これはぜひやってみたいと思うことができたのです。


そもそものきっかけはもう10年以上前に遡ります。

会社員が嫌で嫌で仕方がない毎日を送っていたのですが、たまたま入った書店で面白そうな本を見つけました。

コレです。


著者はマイク・マクマナス。

全く聞いたことのない名前です。しかももうすでに亡くなっている。

しかし本を読んでみると、なかなか面白いことが書いてある。

メッセージはシンプルで、「ワクワクすることをやりなさい」。

最近はもう同じようなことがあちこちで言われていて、そんな内容の本もたくさん出てます。

しかしこの本が書かれた当時はまだかなり珍しい主張だったんではないかと思います。

著者自身や教え子の体験談もたくさん書かれていて「オリジナルの強さ」みたいなものを今読み返してみても感じます。



そしてこの本を読んだ私は、ものすごく啓発される面があったのです。

・本当に自分は今の仕事にワクワクしているか?     No

・ずっとこの仕事を続けたいと思っているか?      No

・家族や知人に自分のやっていることを誇れるか?    No


こりゃあ、真面目に自分の将来を考えないといけない、と真剣に思いました。

そして結局、その約半年後に私は会社員をやめ、なんの当てもない状況で起業の道を歩き始めたのです。

、、、というとなんとなく聞こえは良いですが、要するに単なる失業者です笑

しかし今の生き方や働き方が自分にとても合っていたのは間違いなくて、本当にあのとき決断して良かったと思っているのです。



さて、私の野望の話です。

できれば私も本を書きたい。

そしてそれが外国語に翻訳されてその国の書店に並ぶ。

そして私とは全く縁もゆかりもない国の若者が私の本を手に取って人生を考え、何かを決断する。

そのとき私はもうこの世にはいない。

ただ一冊の本が時間も空間も超えて、誰かの人生に影響を与えていく。

そんなことができたら本当に素晴らしいなあ、と思うんです。

実際のところ、私の周りには本の著者はいっぱいいて、翻訳されている人も結構いるので、そんな人たちからみるとささやかな夢かもしれません。

しかし私はこのビジョンをイメージすると、胸がジーンとするんですよね。

だからきっとコレは本物なんだろうと思ってます。

いつか実現したいと思っているので、ここに記しておきます。

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