【オススメ本】コンサルタントの秘密
もう今から30年以上も前の話ですが、新卒で入った会社を辞めて、転職したいと思うようになりました。
その時の経緯はこちらに書いています。
自分の将来をあれこれ模索するうちに、たまたま経営コンサルタントという仕事があると知り、大変興味を持ちました。
今でこそ日系、外資系様々なコンサルティングファームがあり、大学生の人気ランキングに入る会社もあるようです。
しかし当時は「コンサルタント、なにそれ??」という感じでした。
マッキンゼーの大前研一さんなど、有名な方はすでに活躍されていましたが、それでもどちらかというと胡散臭い職業で、得体の知れない商売、という感じでした。
しかし当時の私には、自由な立場で経営者にアドバイスするという仕事がとても魅力的で、キラキラして見えました。(ただのミーハー)
そこでこの仕事について調べようと思っても、ほとんど情報がありません。
今でこそコンサルタントになりたい人向けの本や、コンサルタントの仕事のやり方などに関する本が山のように出版されています。
しかし当時はまだネットが普及してなかったし(Amazonも上陸してなかった)関連書籍もありませんでした。
ですのでとにかくあちこちの書店を歩き回っている時に見つけたのが、アメリカのワインバーグというコンサルタントの書いた「コンサルタントの秘密」という本。
特にノウハウ的な話はなくて、でも相談業の本質的な教訓がユーモラスなエピソードと表現で散りばめられています。
こりゃ面白い!
と思って購入し、ボロボロになるまで何度も読み返しました。
正直、当時の私にはレベルが高すぎてなんのことを言ってるのかさっぱりわからないことも結構ありましたが、とても大事なことが書いてあるのはわかりました。
この本ではコンサルタントが知っておくべき法則が楽しいエピソードとともにたくさん紹介されているのですが、特に気に入ったもをいくつか。
オレンジ・ジューステスト
それはできますよ。で、それにはこれだけかかります。
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サービス内容と価格をきっちり提示せよということですね(多分)
マービンの医学的秘密
すべての病気の90パーセントまでは自然になおる --- 医師による手当てなどまったくなしに。
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優秀なクライアントって、コンサルが何もしなくてもなんとかしちゃうんですよね汗
金ピカ法則
機能にできなかったら,それらしく見せてしまえ。
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これは意外と使える、逆転の発想
逆金ピカ法則
何かが「らしく見せられている」とすれば、それはなおす必要がある。
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SNS時代を見越したような、、、
ボールディングの逆行原理
ものごとがそうなっているのは、そうなったからだ
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何事にも”いきさつ”があって、それを無視してはいけない
などなど、ちょっとこれだけじゃわからないかもしれないけど、ぜひ書籍をお読みください。
で、この本今でも結構読まれているみたいで、Kindleにもなっているのを最近知りました。
著者のワインバーグはプログラミングの専門家で、これ以外にも様々な著作があります。
コンサルタントだけでなく、個人や組織にアドバイスする立場の人にはとても参考になると思いますので、もしご興味あればぜひお読みください。
ちなみにコメントを読んでいると、翻訳が独特のトーンなので評価が別れるようですが、私は大好きです。
それと、同じワインバーグのこちらの本も示唆に富むので、併せてご紹介しておきます。
で、結局私の転職がどうなったかということはこちらに書いています。
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