恩人Sさんのこと
今日は私の恩人と言っても良いSさんについて書きます。
恩人と言っても命を助けてもらった、とか、金欠の時に資金を用立ててくれた、とか、会社をクビになりそうなのを救ってもらった、とかそんなのじゃありません。
ただ、人生の節目節目で必要なアドバイスをくれました。
最初に出会ったのは会社員を辞めた前後だから15年ほど前です。
Sさんは”いわゆる”ヒーラーで、当時はまだ元気だったmixiに投稿を続けていて、写真もキャプションも抜群に洗練されていました。
”いわゆる”ヒーラーと呼んだ理由は、
ヒーラーは職業じゃなくて自分の生き方そのものだ
と言う感じのフレーズを使っていたからです。
そして、そのフレーズと投稿の世界観が見事にマッチしていました。
その洗練された発信に惹かれて、どうしてもこの人に会いたい、と思ったのです。
当時表参道にあったスタジオはやわらかい陽射しが入って、何時間でもいられそうなところでした。(実際その後、何度か通っては何時間も居座ることになる笑)
ヒーラーになる以前は広告デザイナーとして自らデザイン事務所を経営していて、DやHなど大手の代理店とも取引があったそうです。
そのオフィスだったところを改装して作ったスタジオ。
最初のセッションで何を話したかは実はよく覚えていなくて、ただ
「左脳を使いすぎですね」
と言われたのだけが印象に残っています。
それから時々そのスタジオに行くようになって、仕事のことやそれ以外のこと含めて、いろんな話をしました。
Sさんはお金に本当に執着のない人で、自分を必要とする人がいれば交通費も宿泊費も自腹で会いに行くというポリシーでした。
そんなので成り立つはずがない、と思ったのですが、なぜか続いていました。
本人曰く、ビジネスマン時代に買った家のローンはまだ残ってるし、スタジオの賃料もかかる。
「でも上の指示に従って(もちろんスピの人だからね)動いていると、それで回っちゃうんだ」
とよく言ってました。
私はそんなやり方もあるんだなあ、と心底感心しました。
で、そんな人だからお金儲けに関しては冷ややかで、SNSで見かける「3ヶ月でウン百万」みたいなのをバカにしてました。
もちろんお金の大切さは知っているけれど、それにこだわるのはズレてる、という感じだったのかな。
(言葉にこだわる人だったからこの表現じゃダメ出しされるかも)
ただ、私のことは認めてくれて「例外的にお勧めできるコンサルタント」としてSNSやアメブロで何度か紹介してくれました。
それからもずっと付かず離れずの関係が続いて、何年かに一度会いに行ってました。
すると今度は、
「彼には何も問題がない。問題がないことを確かめて次のステージに行くためにやってくるのだ」
とかいう感じでまた紹介してくれて、なんだかいい気分でした笑。
でも私も本当に困った時が何度かあって、その時も相談に行きましたが、基本的に何も問題ないというスタンスだったので、結局いつも笑って終わりました。
Sさんを見ていて驚いたのは、そんなお金に拘らないスタイルだったのに、どんどんお弟子さんが増えて、日本全国に拠点を構えるようになったことです。
当然貯金なんてしないし(失礼)、会社も畳んでたから不動産なんて借りられないはずなんだけど、なぜか契約ができてしまう。
私は東京の拠点しか知りませんが、それもどんどんグレードアップしていきました。
お弟子さんは全国に散らばっていて、Sさんが勉強会をやると行ったら各地からそこに集まってくる。
拠点の手入れは全て彼女たちがボランティアでやる。
しかも勉強会の参加費は1ヶ月千円の分割払い(しかも金利なし)からオッケーと言うぶっ飛んだ価格設定でした。
外からは怪しい新興宗教に見えたかもしれないけれど、実際そういういかがわしさは全くありませんでした。
で、そのSさんがある日忽然といなくなったのです。
私が久しぶりに
Sさんどうしてるかな?
と思って検索すると、アカウントがありません。
あらら、と思ってアメブロを探すと、そのアカウントも消えてました。
驚いてお弟子さんのブログを読むと
もう伝えることはないからやめる
と言ってSNSもブログも全部やめちゃったそうです。
私はその時
なんか、Sさんらしいな、
と思いました。
一応メールアドレスはわかっているので、コンタクトはできるのかもしれませんが、今のところその予定はありません。
何も問題はないよ、と言われそうな気がするからです。
実際、私が4年前に大動脈解離で倒れて下半身不随になった時も連絡しませんでした。
きっと
必要なことが起こっただけだよ
と言うだろうな、と思ったからです。
もし本当に必要なことがあれば、その時はきっとまた会うだろうなと思います。
そして多分その日は来ないような気がしています、、、。
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手元に、ある日のセッションでSさんに言われたメモが残っていたのでここに書いておきます。
・ビジョンを持たないと、シルバー人材センターの年寄りと同じになる(失礼;;;)
・人を幸せにしたい、ともっと暑苦しく伝えなさい
・ビジネスとプライベートを分けない
・どんな人も、イメージでは自分の将来が見えている
・それで幸せなの?と問いかける。自分が儲けたいのか、周りを幸せにしたいのか?
・行けばわかるのに「行けばどうなるんですか?」と聞く人が多すぎる
今日はこれを書いている間に日付が変わってしまいました;;。
連続投稿は途切れたけれど、Sさんのことを色々思い出したので、とても幸せな気分で眠れそうです。