気温と湿度は食中毒に注意

毎年のように起きる食中毒の集団感染。

春から夏にかけて、大腸菌やサルモネラ菌などが調理やその過程において食材やまな板、衛生状態が不適切な手指等を介して付着、気温と湿度の上昇が急激な細菌の繁殖を促す事により、それらの食材を食べた人たちに集団食中毒が発生しています。

先日の6月初めにも、私の住む千葉市にある特養ホームでサルモネラ菌を原因とする集団食中毒が発生しました。

大腸菌やサルモネラ菌など食中毒の原因となる細菌はもちろん、カビなどもそうですが、概ね気温25℃+湿度60%の条件を満たすとより繁殖が活性化すると云われていますので、6月の梅雨入りの季節からは特に注意が必要です。

とはいえ、自然界にはどこにでも存在する大腸菌やサルモネラ菌ですから、一か所で大量に調理・提供する飲食店や食品加工工場、学校・病院・保育園・老人ホームなどでは、ちょっとした職員や調理場の衛生環境や食材管理の不備から食中毒を発生させています。

冷凍した肉などの食材を解凍する為、常温で調理場に長時間放置していたとか、生の肉や魚の加工処理をしたまな板を、殺菌消毒が不十分なまま生食する野菜や果物を切ったり刻んだりして細菌が付着してしまったといった事が原因で起きていることを考慮すると、作業工程において食中毒リスクを軽減させる見直しが必要でしょう。

肉や魚と野菜や果物は同じまな板を使用しないとか、もし同じまな板を使う場合でも野菜などを先に使用するなど、感染リスクを少しでも減らせるまな板の使い方や使い分けをするのはそれほど難しい事では無いでしょう。

なんといっても目に見えない細菌ですから、熱湯をかけて漂白剤に浸したり、漂白した布巾をかけたりしておけば除菌・殺菌が出来ているかなんて、いちいち検査でもしない限り判りませんからね・・・

参考資料:東京都保健福祉局WEBサイト(サルモネラ属菌)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/micro/sarumone.html


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