化学反応式は暗記ではない?
今日は、化学反応式について。
化学反応式は、化学の定番問題です。タイプは概ね3つに分けられるのかなと思っています(あまりに大雑把で申し訳ないですが・・・)
①気体の生成やオストワルト法
②酸化還元反応
③その他
です。
まず、化学反応式は暗記だ!ということを地で行くのが①のパターンでしょう。いくつかロジックで追跡できるものもありますが、基本は覚えた方がいいです。
覚えるのが難しいのはあまりない印象ですが、それでも何回か間違いつつ覚えていくものもありますので、しっかりと頭に入れていきましょう。
②については、イオン反応式から電子を消去し、化学反応にしていくパターンです。代表例は、
2KMnO4+5(H2C2O4)+3H2SO4→2MnSO4+10CO2
でしょう。ただ、これも酸化剤、還元剤の半反応式は覚えないといけないです。しかし、MnO4^ーとMn^2+を覚えるだけであとは、作れるので暗記量を減らすことができます。また、酸化還元の本質からこれらも理屈である程度カバーできます。
しかし、これらは入試で差がつかないとも言えます。
勝負どころは、③となります。
その代表例がアンモニアソーダ法、ヨードホルム反応の化学反応式であったり、アニリンと亜硝酸ナトリウムからの塩化ベンゼンジアゾニウムの生成反応です。
正直、これを暗記で乗り切るのは難しいと言えます。
私はこれらをロジック系反応式と分類し、理屈で解決することを授業で教えています。
大学の先生たちは、そのあたりを心得ておられるようで、暗記で解決が難しい化学反応式を出題する例も多いなと感じます。
化学は暗記科目ではありません。それは理系科目全般に言えることです。科学的思考力を獲得できないと、理系学科は乗り切れません。
化学反応式もロジック目線で見てほしいかなと思います。