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慶応義塾高校の応援が話題の裏で・・・【存続の問題を抱える応援団と組織のあり方】

慶応義塾高校の107年ぶりの優勝となった夏の甲子園。そこで、一つの話題になったのが応援でした。慶応義塾高校だけでなく、大学など系列の学校を巻き込んだ「オールKEIO」の大応援は、私も驚きでした。

得点が入る度に歌われる『若き血』は、早稲田の『紺碧の空』と双璧となす伝統を感じさせるものでした。誰もが口ずさみやすい親しみのある曲ですね。
あと、『ダッシュケイオウ』は、広島東洋カープのコンバットマーチと同じメロディラインですが、『ダッシュケイオウ』が原曲だと初めて知りました。

このような華やかな応援の風景は、私立大学らしさを感じさせますが、九州の2大私立大学の西南学院大学と福岡大学に目を向けると時代の洗礼を受けているようです。

団員が一人となり、女性団長が苦闘する西南学院大学。

活動休止時期を乗り越え、一人の学生が復活に奮闘した福岡大学。

男子高校生の制服が必ずしも学ランではない時代であり、大学生が学ランを着ていると何で?という第一印象になる時代。

女性団員に門戸を広げるなど存続に向けて、OBの支援を受けながら伝統を引き継ぐ姿は、胸を打つものがあります。

重松清さんの『あすなろ三三七拍子』が現実になっているのでしょう。

伝統の守るということとは何かを考えさせられます。

慶応や早稲田のような揺るぎない伝統という魅力があれば、継承は難しくないのでしょうが、そうでない大多数の応援団は、時代に合った価値観を学生に提示することが求められているのでしょう。

動画で紹介されていた福岡大学の藤田さんのような中興の祖のような人が出て新しい価値を創造していく。それもまた、素晴らしい活動でもあるのかなと感じています。

時代に合わないのであれば、淘汰されても仕方ないと思えないのが、応援団の本当の魅力でもあるのかなと思います。



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