文系受験生の戦略について考える(4)【数学は飛び道具。その効果が絶大であるからこそ、身に着けるべき対応力とは?】
大学受験における文系受験生の戦略について考えています。
今回はその4回目です。
前回はこちら。
今回は、前にお話ししたことですが、文系こそ数学が超絶お得な教科であるという点を踏まえて、文系受験生と数学の関係性について書いてみます。
国公立大文系が第一志望の場合、数学を選択し、アドバンテージをとれるメリットは絶大です。
今回は、なぜここまでメリットが拡大するのかを考えてみると、
多くの文系受験生が数学を諦めている
からというのは大きい要因でしょう。
なぜ、諦めてしまうのか。それは、数学の勉強にメリットを感じられないからではと思います。
そのようになってしまう理由はいくつかありますが、その一つに数学の先生の影響があると思います。
数学の先生は、理系の先生です。教育学部出身の先生でも学生時代は理系に属している人が多く、理学部数学科出身の先生などは、ガチで大学で数学を学んでおられます。
なので、数学の先生に「文系の数学」というイメージや概念が乏しい方が多い。文系は、「理系よりちょっと緩めモードの対応」という先生が圧倒的です。理系のOSで、文系にも対応し、それが何か問題でも?というスタンスになりがちです。
そのため、数学に苦手意識のある文系受験生にとって、まったく自分たちの気持ちに全く寄り添ってくれない先生としか映らず、結果として数学を捨てることに躊躇がない結果になるのかなとみています。
その最たるものが、解法を暗記するという勉強法を拒絶する先生の存在です。まあ、確かにそのような先生の言い分も間違いではないのですが、数学に苦手意識のある文系受験生の勉強法において、暗記学習は悪いことではありません。
そもそも数学が苦手なので、学習へのモチベーションが下がっている文系受験生に、
・公式は導出が大事
・暗記ではなく理解が重要
・別解を考えよ
とか言っても、共感が得られると思う方がどうかしていると私は思うのです。
まず文系受験生は、理想の高すぎる数学の先生については、スルー目線で対応することが大事かなと思います。
ベテランの先生になると、良くも悪くも考え方が確立しておられるので、疑問を呈しても聞き入れてもらえることはないと思います。なので、諦めも肝心です。
なので、数学は自分のやりたいように勉強する
という柱を立ててみるといいのではと思います。
自分にあった勉強法でいいと思うことです。
旧帝大を狙うなら、青チャートをやるべき
などの「常識」も一度捨ててみることです。
できもしないことを強要され、それができないと数学はできるようにならないと脅かされているから、数学へのモチベーションが下がっている場合も多いはずなので、まずはそのしがらみから自由になりましょう。
文系受験生において、数学は場合によっては捨ててもいい教科なのですから、そこま卑屈になる必要はありません。
それはつまり、数学を諦めている受験生は、数学の先生がかけた呪いの犠牲者でもある。その数が大量にいるのであれば、その呪いから脱した受験生が有利になるのは自明なことでもあるのです。
自分は文系受験生なのだから、理系の先生とは考え方が違うと割り切ると、案外先生の良さも見えてくるのではと思います。
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