証明の出発点は?【対数関数:新潟大】
今回は、証明の出発点を探る問題です。問題はこちら。
本問は(2)を扱います。
まず、(3)をながめると桁数の問題ですね。通常、常用対数の値が与えられていることが多いのですが、本問にはそれがありません。その代用として(2)があるのでしょう。
では、(2)ですが、証明をどこから始めていけばいいか見えませんね。
このような時は、変形を進めて出発点を探る方法が有力です。
左側の不等式の場合、
として 10^6<3^13から出発し、逆順で証明します。
右側の不等式も同様です。
9<10から逆順で示します。
ちなみに(1)は背理法による証明ですね。
(1)~(3)までの解答は以下の通りになります。
となります。
証明の方向性が見えないときは、計算を進めて出発点を探るという手法を試してみてくださいね。
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