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【新春企画・この人の未来はどうなっている?(2)】トランプ大統領再登板で加速するかもしれないアメリカの左傾化【リベラル崩壊でバーニー・サンダースは再び影響を持てるか】

ある人物に注目して未来を占ってみる企画。2回目の今回は、1月に再び大統領に復帰するトランプ・・・ではなく、彼の真逆にいるといっても過言ではないバーニー・サンダースです。

2024年のアメリカ大統領選挙は、トランプ「圧勝」と言ってもいい結果となりました。彼には、これ以上ない援軍がいたと思っています。「青い援軍」ともいえるリベラル貴族(エリートリベラル)です。世間的には、リベラルエリートというようなのですが、私はエリートリベラルがしっくりきます。

トランプが必死に訴えてた先の有権者をエリートリベラルが小馬鹿にし、冷笑した結果、惨敗を喫した。トランプが訴えた先にいた有権者の存在と、彼らの抱える「地獄」を理解できなかったのでしょう。その先にいたのは、単なるラストベルトの白人労働者階級だけではなかったのに・・・。

そんなエリートリベラルの欺瞞に我慢がならなかったのか、さっそくバーニー・サンダースが民主党を痛烈に批判しています。

労働者階級に冷淡なエリートリベラル。

下の動画のさわりだけを見ても、アメリカの労働者階級の絶望は同情するに余りある。

産業構造の転換という現実はあるとはいえ、苦境にあえぐ中産階級を平気で見捨てるエリートリベラルが牛耳る民主党は、トランプ大統領の政策次第では、回復不能な打撃を受ける可能性があるのではと思っています。

そうなったときに、若い民主党支持者は、サンダースを表舞台に引っ張り出す動きが出るかもしれません。

アメリカは、右派でさえ階級闘争をやっている「健全さ」があるのであれば、正規分布の左半分にいるのが労働者階級の現実なのだから、自己責任で不遇を受け入れろという新自由主義的圧力を跳ね返すことは可能かもしれません。

産業構造の転換で生じた隙間を埋めるような政策を今後、トランプ大統領が推し進めるのであれば、アメリカは俯瞰的には左傾化が進むと解することも可能かもしれません。

そうなれば、83歳のバーニー・サンダースが大統領になるという線はさすがに非現実的ですが、アメリカ社会は何らかの役割を彼に与える可能性は十分にあるのではと思っています。

それは、アメリカのリベラルの崩壊とセットであり、混迷の中から、アメリカのリベラルのアウフヘーベンは起こってくる期待があるともいえるのかもしれません。

リベラル界隈の能天気さは、日本も同じ事情でしょう。立憲民主党の「貴族化」は個人的には看過できない状況です。

私は、これからデジタル化を軸に、民主主義の段階的縮小が起きるだろうと予想しています。前回、河野太郎さんを取り上げたのもそれが最大の理由です。

この局面で、恐らく立憲民主党は、現在もやっているように、自民党の後方支援に回ると思っています。私は、立憲民主党の「覚醒」どころか、「自省」すら全く期待していないこともあり、「アメリカのリベラルの次」で出てくるであろう、考え方の軸をトレースした政治勢力が出てくるのかなとも思っています。

その意味でもサンダースに注目したいと思っています。

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