公立高校からの京大受験戦略16【夏に取り組みたい問題集:数学編】
公立高校から京都大学に現役合格を目指すための戦略について書いています。今回はその16回目です。前回はこちら。
今回は、夏に取り組みたい問題集です。数学、物理、化学の3冊をご紹介します。
今回は数学編です。
京大(理系)数学の特長として、枝問が少ない問題が多いことが挙げられます。私は、大問主義と呼んでいます。これに慣れる必要があります。単に慣れという点では、過去問にしっかりとアプローチすることが有力な対策です。
また、京大の特長は、数学ⅠAⅡBも手厚く出題されることです。夏はここに楔を打ち込みたいところです。
そこでおススメなのが、『ハイレベル数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bの完全攻略』(駿台文庫)です。
紹介文には、教科書レベルを卒業した後に取り組みたい問題集のようなことが書いてありますが、それは無理でしょう(^^)
チャートレベルの問題集を通した後、取り組むべき問題集ですね。
これをおすすめする理由は、問題のセレクションがこの時期に合っていると思うからです。まとまった学習量が確保できる夏に本書レベルに取り組み、秋から飛躍につなげてほしいと思います。
また、著者の先生がお二人とも京都大学のご出身というのもいい塩梅です。
いわゆる東京一工の数学はそれぞれが個性的で、対策は工夫が必要です。京大数学の場合、専門の講座以外では、既存の夏期講習の講座ではうまくカバーできないように思います。
であるならば、可能な限り自学でのカバーが求められます。そのためにペースメーカーとなる本書のような問題集を頑張ることが大切です。