手続きの重要性を学ぶことも学生の本分かもしれないという話【福岡大サッカー部が全日本大学選手権に出場できない問題について】
九州の大学サッカーの強豪、福岡大学が提出書類の不備を理由に全日本大学選手権に出場できない事態になったとのこと。
この件について、学生に責任がないのであれば、出場が認められないのは、気の毒ではないかという意見もあるようですが、今回の全日本大学サッカー連盟が下した決定は、当然のことだろうと私は理解しています。
それは、手続きというのは、とても重要で、社会を構成する上で、手続きを軽視することはあってはならないと思うからです。
福岡大サッカー部は、この全日本大学選手権で3度の準優勝を誇ります。このニュースを報じるヤフージャパンのコメントに、初出場のチームじゃないんだから・・・という趣旨のコメントがありましたが、むしろ、全国大会の常連校だったからこそ、油断があったのかなとも考えることはできそうです。
監督さんをはじめ学校関係者が選手や保護者に謝罪するという事態になっていますが、そうなるのであれば、このような手続きは、学生がやるべきなのではと思っています。
学生は、数年後には社会に出て仕事をしていくことになります。福岡大サッカー部の部員は、jリーグに進む選手もいますが、大半は普通に就職する学生です。社会人として必要な能力を鍛錬をする場として、大会への提出する書類の準備は学生がやる方向に変えられないものでしょうか。
これは、福岡大学に限らず、出場チームはすべて、学生が対応するようにすることは、とても意義のあることではないかなと思っています。
現実は、すでにそうなっているのかもしれませんが、もしそうでないならば、こういう裏方的な業務も部活の一環として考えると決して悪くはないのではと思うのですが。
あと、手続きは、決して軽視されてはいけません。手続きが重視されない国家は、法治国家の根幹を揺るがすことになり、たとえ小さなことでも手続きは、とても重要です。
それは、手続き上に存在する問題を修正していくことは大事なことでもあります。煩雑な手続きであっても合理性があれば守られるべきです。手間の観点から手続きを無視してよいということはありえないと思います。
手続きが絶対的なものであれば、手続きの不備も問題として決して軽視するべきではありません。不備が起こりやすい仕組みも問題です。その意味で、マイナ保険証は、すべての利用者が確実に手続きを完了できるシステムとは言い難い点が浮かびあがるのではと思っています。
利便性が手続き軽視になるようなシステムは、やはり慎重であるべきなのでしょう。