定義にもとづいてる?(共通テスト試行調査:数学ⅠA・平面図形)
共通テストが近づいてきました。数学は、定義や必要十分条件からの思考が問われていることが多いように思います。
↑の記事は、必要十分条件からの発想の展開でした。
今回は、定義への意識の重要性です。
問題はこちら。
今回のお話のポイントは、⓪~②についてです。(ⅰ)~(ⅳ)までの流れの中で、点Yを外心、内心、重心といえる情報があったかが重要です。
ここで定義が重要になります。
外心・・・外心は三辺の垂直二等分線の交点
内心・・・内心は三つの頂角の二等分線の交点
重心・・・重心は三つ中線※の交点
※三角形の頂点とその対辺の中点とを結ぶ線分
です。
本問の場合、垂直二等分線、角の二等分線、中線、いずれも登場しません。その段階で、定義から判断して、⓪~②の選択肢は消えます。
もしかしたら、重心かもしれない・・・などという揺さぶりは、定義で判断しましょう。複数の選択肢の中から、正しいものを選ぶためには、根拠が必要です。判断材料とできるものが定義であり、必要十分条件です。
なので、本問は⓪~②を消せたかが重要ですね(・.・;)
すると、③と④がペアになっている、⑤と⑥がペアになっていることに気づきます。
おそらく、③か④のどちらかが答え、⑤と⑥のどちからが答えになっていると予測がつきます。
選択肢として消せなかった受験生は、苦しい展開となったことが予想されます。
頭の中に、定義から発想するという思考をしっかりと定着させておきたいですね。
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