炎上した?朝日新聞の「悩みのるつぼ」に思うこと【凋落する組織の中で、思考停止となる優等生集団の脆さ】
SNSをチェックされておられるのであれば、朝日新聞の「悩みのるつぼ」での野沢直子さんの回が炎上?しているのをご存じの方もおられるでしょう。
正直なところ酷いです。
課金して読む必要は全くないと思いますので、こちらでご紹介しておきます。(プレゼント機能を使っています。 5月28日 8:28まで下記リンクで読めます)
今回、野沢さんの回答への違和感を持たれる方も多いのですが、本件が炎上したのは、朝日新聞の編集委員の方のコメントだと私は理解しています。
長年朝日新聞の購読者だった人間から言わせてもらえば、あまりに酷い上級国民しぐさに呆れてしまいます。このあと、謝罪コメントをされたようですが、覆水盆に返らずです。
腐りきった厨房を見せられて、納得する料理が出てくると期待する人はいないでしょう。軽率なコメントで部数をいくら落としたのか。よく考えてみるべきでしょう。
さらに、この方だけでなく、
などをみると、これは朝日新聞の中の人が喝采を叫ぶほどの内容であり、そのことが一定のコンセンサスを得ていると思っています。
今の朝日新聞は、ネトウヨの皆さんがわざわざ気に掛けるほどの存在ですらありませんよ。凋落していく組織のお手本のようになっている。勝手に滅んでいく「サヨク没落劇場」をお楽しみいただければいいのではと思います。
この朝日新聞の中の一部にある厭世的な空気は、神戸新聞の元記者で、フリージャーナリストの松本創(はじむ)さんのツイート(ポスト)が上手く説明されておられるように感じます。
安倍首相在任時、政権からの多彩かつ波状攻撃に音を上げて両論併記に逃げ、ジャーナリズムをきれいごとととする「リアリズム」にすがった結末がこれです。
新聞屋が、紙面そのものの質の向上から背を向け、不動産収益に邁進する上層部の姿をみて、若い新聞記者の模範となるはずもない。未来は極めて暗いと感じます。
それにしても、今回の野沢直子さんの回答をNGとできなかったのはなぜなのでしょう。
私は、野沢直子さんの回答に全く共感できません。なぜなら、相談者の悩みにこれっぽちも寄り添っていないからです。
悩みというのは、時に人によっては、解釈のしようによっては、本当に些細なことです。
野沢直子さんの回答は、『若草物語』のエミリーが洗濯バサミで鼻をつまんでいる姿をみて、それを笑い、馬鹿にし、鼻の高さを気にすることは愚かなことだと言っているようなものです。
そう思えるなら、人間は悩みなどしない。
私が担当者であれば、野沢直子さんに怒られても書き直してもらったと思います。内容はともかく、相談者に寄り添っていない。これが致命的に問題と思うからです。読みようによっては、上から目線の慇懃無礼な回答とも読める。
タレントさんなので、今後の活動にマイナスになる可能性もある。
これが社内のチェックをすり抜けるどころか、編集委員や現役記者が絶賛する。これはどういうことを意味しているのか朝日新聞の中の人は良く考えた方がいい。
それがわからないから、松本さんが「リアリズム」と称した、シニシズムに走るのでしょうか。
多少は、頭がいいと自任している人たちの集団なんだから、ちっとは出来のいいはずの頭で考えたらどうでしょうか。これでは、思考停止と言われても文句は言えないでしょう。
朝日新聞の問題は、多くの読者がいろんな方面で声を上げていますが、そのことに全く耳を貸せない構造になっていることは、この問題の本質なのかなと感じます。
今回の件は、ちゃんとしている朝日新聞の記者や関係者への背信行為でもある。社内でこの問題はちゃんと議論してもらいたいものです。
それにしても、自称エリートの無様さは一体何なのか。衰退局面では、全くあてにならない人たちの代表が、このような「自分は一段高いところにいる」と思っている人たちなんでしょう。
そのことを学べたことは、意味があったと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?