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都市のデジタルツインって!?―デジタルツイン3Dビューアのデータや機能、鋭意追加中です!―
1. 新たに担当になったのでデジタルツイン3Dビューアを弄ってみた
「都市のデジタルツインって!?」シリーズ第6回の発信です。
9月から新たにデジタルツイン担当になりました、デジタルシフト推進担当課長の松野です。よろしくお願いいたします。
さて、デジタルツイン担当になったので、3Dビューアを触ってみました。ちょっと前より機能が追加されていますよ。
3D建物データの高さ情報 によるフィルタリング
任意に高さの範囲を指定して建物を表示できるようになりました。
大きい建物だけを抜き出して3Dモデルを表示するとか、逆に小さい建物だけ抜き出して・・・ということが出来るようになりました。例えば、150m以上の大きい建物だけで表示させるように絞り込むと・・・
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都庁やその周辺の高いビルだけ3Dモデルが表示されるようになりましたね。
逆に小さい建物だけの表示もできます。
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このような感じで3Dビューアはこれからもどんどん機能拡充されていきますので、お楽しみに!
2. 雨雲レーダーの追加を試行します
3Dビューアの機能追加もありましたが、さらに、データの追加も鋭意行っているところでして、ホットトピックスとしては日本気象協会から提供される雨雲レーダーのデータ追加を期間限定で試行します。使用するデータは「高解像度降水ナウキャスト」で、5分間降水量を5分に1回動的に更新し、表示します。この雨雲レーダーをデジタルツイン3Dビューアに表示させて他のデータと重ねて表示することで、雨が降っている個所を見ながら他の都市データを一緒に俯瞰して見ることができるようになります。
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期間は12月中旬から2月中旬を予定していまして、この間データを重ねてみることが出来るようになる予定です。
3. 他のデータ追加について
3Dビューアのより一層の充実を図るため、以下のデータを新たに追加しました。
3D地質地盤図データが追加され、ボーリングデータの解析結果を元に、区部地下浅部の地層の3次元分布形態をわかりやすく表現した3Dモデルデータを、地図上に表示することができるようになりました。
ストーリー機能を用いて東京都の地層の説明も見ることが出来ます。
令和3年度に行われた、渋谷区のさまざまなデータを可視化する「デジタルツイン渋谷プロジェクト( 一般社団法人渋谷未来デザイン、他)」において株式会社ミライト・ワンが取得した玉川上水旧水路緑道の点群データも追加されました。新宿駅に近い渋谷区にある文化服装学院から笹塚駅付近にかけて緑道の点群データが閲覧できます。
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西新宿に隣接した場所がスタート地になるのですが、都心にもこんなに緑にあふれた長い緑道があるのだなと実感できますね。こちらの画像は初台の近くになります。
4. これからについて
これから実際の社会で役立つデジタルツインへの期待が高まってきているところですが、今後、デジタルツインのデータと連携したセンサーネットワークを使った検証などを経て、実際に利用されていくシーンが見えてくることで、社会に役立つデジタルツインが現実味を増して実感していただけるのではないかなと思います。
これからもどんどん進化していくデジタルツインを、どうぞよろしくお願いいたします。