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低軌道衛星の実証試験に向けた、アンテナ設置場所調査の裏側を公開!
皆さん、こんにちは!つながる東京推進課です。
今回は、「つながる東京」の実現を目指して今年度から開始した、通信事業者の電波が全く届かない通信困難地域における衛星通信の活用検討の取組について、ご紹介します。
※「つながる東京」については以前のnote記事を参照してください。
●なぜ、衛星通信の検討をしているのか。
東京都には山間部や島しょ地域など、通信困難が解消されない地域が残されています。
つながる東京推進課では、令和5年度から通信困難地域の解消を目的に、山間部、島しょ地域及び海上船舶で、低軌道衛星を活用した実証試験を実施し、継続的かつ安定した衛星通信環境の確保に向けた取組を推進しています。
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●衛星通信の検証に向けた準備模様
現在、都では衛星通信の検証に向けて、機器設置等の準備を行っています。
今回は、実際に島しょ地域で行った設置場所調査の様子をお届けします!
⓪ 出立
![](https://assets.st-note.com/img/1689309116638-QTxJlPWY6P.jpg?width=1200)
今回、島しょ地域への移動で利用した飛行場は、なんと東京都港湾局が運営しています。
機体は、普段よく目にする大手航空会社のジェット機ではなく、プロペラ機です。
島は天候が変わりやすいため、着陸ができないこともあるようですが、今回は無事に着陸できました。
① 調査その1:「衛星通信を遮るものが無いか」の確認
さて、閑話休題、本題の衛星通信機器の設置場所調査になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1689309170757-2UfDJcvCj3.png?width=1200)
まず、衛星との通信を遮るものが無いか、設置場所の上空を確認していきます。
樹木等が多い場所では、空が開けておらず、衛星との通信が遮られてしまいます。
写真は、今回調査した施設の一つですが、この建物の頭上には、木々が生茂っており、衛星アンテナの設置は難しそうです。
② 調査その2:「電源や機器を設置できるか」の確認
衛星通信サービスは、アンテナや通信機器のために、電源が必要です。今回の調査では、山間部や海岸、池などの施設で、電源が使えるかも確認しています。
また衛星通信アンテナやWi-Fiのアクセスポイントを安定して設置する場所も必要ですので、建物の図面などと照合しながら確認をしています。
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③ 調査その3:電波状況の確認
今回の事業は、通信困難地域での利用を想定した検証のため、実際に設置する場所も携帯電話の電波状況が悪い地域で行います。
電波状況を確認するために、電波測定アプリを利用して通信状況を確認していきます。
電波測定アプリはダウンロード・アップロードスピードや電波強度に加えて、調査した場所をGPSで紐づけしてくれる優れものです。
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携帯電話が使えない場所で、衛星通信がどのように役立つかを検証するため、少しでも電波状況の不便な場所で検証の準備をしていきます。
●今後の展開について
今後は、現在行っている設置場所調査を踏まえて、山間部と島しょ地域において、施設管理者や地元自治体の協力をいただきながら衛星通信のための機器設置を行い、通信状況の検証や衛星通信を活用したWi-Fiサービスを開始する予定です。
また、実際に施設利用者にサービスを利用していただき、電波状況や利用目的等に関するアンケート調査も実施しますので、皆さんのご協力、よろしくお願いします。
今後の進捗に関してもこちらのNoteで発信していく予定ですので、欠かさずチェックのほどをよろしくお願いします!