西新宿スマートポールの熱中症アラート機能の取組をご紹介
皆さんこんにちは!東京都は、「スマート東京」先行実施エリアである西新宿において、5Gや高速Wi-Fi、センサー等の多様な機能を搭載した「スマートポール」を、令和3年度までに29基整備しました。このスマートポール、実は外気温等の変化に合わせて、自動で熱中症対策サイネージが切り替えられていることをご存じでしたでしょうか?今回は、皆さんの暑さ対策を見えないところで支えているスマートポールの熱中症アラート機能をちょっと詳しくご紹介します!
熱中症アラート機能とは
スマートポールは気象センサーを搭載しており、気温や湿度、日射、風速等を測定しています。
測定した気温等から暑さ指数を計算し、その値に応じて3段階で、サイネージ型スマートポール10基において熱中症に関するアラートを出しています。
暑さ指数(WBGT: Wet Bulb Globe Temperature)とは、熱中症を予防することを目的として人体と外気との熱のやりとりに着目した指標で、以下のとおり、気温、湿度、日射、風速から計算します。
暑さ指数=0.735×気温+0.0374×湿度+0.00292×気温×湿度+7.619×日射-4.557×日射^2-0.0572×風速-4.064
また、日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針Ver.4」で公表されているとおり、暑さ指数が25以上28未満のときに「警戒」、28以上31未満のときに「厳重警戒」、31 以上のときに「危険」と出るようにしています。例えば、令和5年6月29日であれば、13時時点で、気温34.9℃、湿度51%、日射0.981kW/m^2、風速1.37m/sで「危険」となっていました。
なお、類似のアラートとして、暑さ指数が33を超えると予想される場合に気象庁及び環境省より発表される「熱中症警戒アラート」があります。こちらは、1日2回、朝5時と夕方17時に発表されます。
一方、西新宿スマートポールの熱中症アラート機能は、スマートポールに搭載された気象センサーの値に合わせて、3段階で、スマートポールサイネージ上に自動的に表示される点が特徴です。
実際の掲出内容
熱中症アラートが実際に出ている様子は以下のとおりです。下側に余白スペースを設けた行政広告と連携をし、余白スペースにアラートを出す仕組みになっています。
おわりに
猛暑の夏においては適切な暑さ対策が欠かせません。サイネージ型スマートポール上で熱中症アラートを見た皆さんが、熱中症予防等の対策を行うことで、熱中症にかからずに健康で快適な生活を過ごせることを切に願っています。