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東京都が実施した島しょ部の海底ケーブル敷設について紹介します!【海底敷設編】
突然ですがまた問題です。
Q1 海底光ファイバーケーブルを整備するとき、特殊な船が島に向かうこととなっていますが、一般的にその船の名称はどれでしょう。
[ヒント💡 ケーブルを整備する際は「〇〇する」といいます。]
Ⅰ.起重機船 Ⅱ.ケーブル敷設船 Ⅲ.ケーブル運搬船
Q2 現在、通信ケーブルを担っているのは、主に「メタルケーブル」と「光ファイバーケーブル」となっていますが、「光ファイバーケーブル」の通信信号はどれでしょうか。
[ヒント💡 光ファイバーでは、光を高速で点滅させて情報を送信しています。]
Ⅰ.光信号 Ⅱ.電気信号 Ⅲ.デジタル信号
(解答は一番下に)
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東京都では、いつでも、誰でも、どこでも「つながる東京」の実現に向けて、島しょ部(伊豆諸島、小笠原諸島)において海底光ファイバーケーブルを整備し、保守・運用しています。
海底光ファイバーケーブルを海底に敷設する作業についてご紹介します。
海中に海底ケーブルを敷設する海底ケーブルの敷設作業は、敷設ルートの試走から始まります。あらかじめ調査・計画し設計したルート上に船を走らせ水深や海底の起伏状況等を確認します。この確認結果をもとに実際の敷設作業を管理するソフトウエアを制作します。
5村6島でケーブル敷設作業を行ったケーブル敷設船の基地は遠い長崎市にあります。長崎市を出港した船は途中、北九州市小倉の光ファイバーケーブル製造工場でケーブルの積み込み作業を行います。積み込みは船のケーブルドラムに直接巻き取ることで行います。ケーブルの太さにもよりますが1度に2,000~3,000Kmを積み込むことができます。ケーブルを積み込んだらいよいよ敷設箇所に向かって出航です。
光ファイバーケーブルを製造しています。
ケーブル敷設作業時には約50名が船に乗り組みます。そのうち約半数が敷設作業員、残りが運航要員です。ケーブル敷設は交代制の24時間連続作業で行います。敷設作業管理用ソフトウエアと船に設置したGPS(船の位置を把握するための機器)を駆使しながら敷設作業を進めていきます。平均で1日約40㎞敷設しました。天候を選んで作業を開始するのですが、敷設作業中に波が高くなり数時間海上で待機を余儀なくされたこともありました。ケーブル敷設船は終端部からケーブルを海中に敷設している状態でも横波を受けることがないように船のスクリューをあらゆる方向に向けられる構造になっています。
光ファイバーケーブルを海中に繰り出しています。
海底への敷設作業を進めています。
船のスクリューをあらゆる方向に向けることができます。
5村6島整備事業のうち一番海上距離がある八丈島から青ヶ島間約107kmでは、長崎の基地を出港⇒小倉でケーブルを積み込み⇒八丈島から青ヶ島間で現場作業⇒長崎の基地へ帰港するまでに3週間弱を要しました。
島しょ部における海底光ケーブル敷設概要図
次回も海底ケーブルについてご紹介します。
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Q1: Ⅱ.ケーブル敷設船
Q2: Ⅰ.光信号