見出し画像

水中ドローンを用いた新しい海底光ファイバーケーブル保守の形について紹介します

 こんにちは皆さん!島しょ通信担当です。
 今回は、島しょ地域の生活を支える光の道「海底光ファイバーケーブル」について、今後の活用が期待される水中ドローンを用いた新たな保守の試みについてのご紹介となります。
 
 さて、本題に入る前に恒例のクイズコーナーです!
 以下の写真のうち、水中ドローンはどれでしょうか!?

A:

B:

C:

 ヒント:文中にあります。
 クイズの答えは、記事の最後にあります!


⛵水中ドローンとは??

 水中ドローンとは、潜航が可能な小型無人潜水機の通称です。名前の通り、水中の活動に特化しています。水中は陸上と異なり電波が届きにくかったり、波等の影響を受けたりなど、陸上とは大きく異なる環境であり、陸上のようなスムーズな操作が難しくなりますが、操縦者は船上や陸上から遠隔操作により機体の操縦を行います。また、水中ドローンで撮影した映像は、リアルタイムで確認することもできます。

↑水中ドローンの外観 ※1

⛵水中ドローンの活用について

 現在、海底光ファイバーケーブルの点検は、ダイバーが実際に海に潜って行っていますが、次のような難しさがあります。

  1. 波が高かったり、潮流が速い時には、潜水作業ができない。

  2. 潜水できる深さ(水深30mまで)や時間(水深が深いほど短い)に制約があり、稼働調整が難しい。

  3. ダイバーの人手不足や、高齢化により人員の確保が難しい。また、技術継承に不安がある。 等

 このような状況の中、今後の活用が期待されているのが、今回ご紹介する水中ドローンです!
 
 実際に水中ドローンで撮影した海の映像をご覧ください。

↑水中ドローンにより撮影した映像
※セキュリティの観点から、海底ケーブルは映っておりません。

 東京都では、実際に島しょ地域の過酷な現場で水中ドローンを活用できるかどうかを確認するために、現地での実証を行うと共に海底ケーブルの点検への活用、そのほかにどのような活用ができるかの検討を行っていきます。

⛵おわりに

 今回は、今後の活用が期待される水中ドローンを紹介しました。引き続き、島しょの高速ブロードバンドサービスを支える海底光ケーブルの更なる安定化に向けて取り組んでいきます。
 
ここで紹介した島しょ地域の情報通信基盤整備及び保守、運用管理に関する情報や事業概要は、デジタルサービス局ホームページで公開をしていますので、ぜひご覧ください。

クイズの答え…B
Aは空中ドローン(NTT e-Drone Technology社)
Cは潜水艦(そうりゅう)
でした!

※1 出典(https://chasing.jp/product/#product_cat_90)