親の現役時代の話を聴いたら改めて自分のつよみに気づいた話
最近「自分史書くといいよ」と勧められてていて、書こうかな〜と思いつつ、何かブロックがあって手がつけられずにいた。
先日実家に帰ったときに、書くことが割と好きな父に
「お父さん、自分史とか書かないの?」
と何気なく聞いたら、
「自分史は書いてないけどこんなのはあるよ」
と出してきてくれた。
これは教員だった父が定年前の5年間勤めた学校で、最後の2年間に父が話した校長講話を先生方がまとめてプレゼントしてくれたもの。
なんて父は幸せなんだろうと思うと同時に、その学校で父がどんな風に仕事をしていたのか…がとても気になり、聴いてみることに。
父とは小学校4年生までしか一緒に暮らしていなかった
父から聴いた話を書く前に、父と私との関係性を振り返ってみようと思う。
父は私が小学校5年生になると同時に単身赴任となった。地元ではちょっと話題になるくらいの昇進だったみたいだけど、小学生だった私は全然嬉しくなく、父と離れて暮らさなくてはいけないことがものすごくショックだった。
父が単身赴任先に出発する日は姉弟3人で号泣した記憶がある。
私自身は高校を卒業すると実家を出て一人暮らしをさせてもらっていたので、父が実家に戻ってきたときには、私はもういなかった。
それから大学行って、就職して、結婚して、子どもができて…と過ごしてきたけど、進路や就職で親に相談することは一切なく、決めたことを報告する…という感じだった。
父も母も私が決めたことに何も言わなかった。
それを「私のことに興味がないのかな」と思ったこともあったけど、今は、私を信頼して口を出さずにいてくれたんだろうなと思えるようになったし、そのことに、ものすごく感謝している。
こんな風だったので、父が退職してからも父の仕事のことを聴く機会もなく、改めて聴いてみようと思うこともなかった。
でも今、自分で事業をしたり、会社で働く方たちの健康サポートをする立場になって
「こんな講話集を作ってもらえる父は、どんな管理職だったんだろう」
と思い、語ってもらった。
2時間近く語り続ける父に気づかせてもらったこと
そこから2時間近く、父は熱く語り始めた。
多分、以前の私なら
「ふーん」
くらいの反応だったのかもしれない。
でも、今の私にとっては前のめりになって聞き入るほど、父の話は衝撃的だったしおもしろかった。
そして
「あー、何か、通じるものがあるなー」
「私の〇〇なところは父からもらったつよみなんだな」
と感じることが何度もあった。
私は父の話を聴きながら
泣いた。
もちろん、娘に語ることなので
良く見えるように語っている部分もあるのだろうとは思うけど
それでも
父の教員としての熱い想い
想いを形にしているところ
27年前のことを昨日のことのように語る姿
子どもたちを救いたいという想い
先生たちを救いたいという想い
に私の心が震えた。
今、このタイミングで父の話を聴けてよかった。
私のつよみは父から受け継いだものがいくつもあるんだなぁと気づけた。
父との距離も今までより近くなったように感じている。
それにしても…
GTO顔負けやん…お父さん…
「今思うと異端児だったんだよな〜」
と笑う父を見て、私もいい意味での異端児でありたいと思った。
今日聴いたことは何かに書いて残しておきたいなとも思ったので、どこかに書いておこうと思う。
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