HRS

(50歳 会社員 男性)

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最近の記事

後発白内障にかかった話

2021年の3月に右眼が網膜剥離になり、同時に白内障の手術もして眼内レンズを入れました。術後に高眼圧症を発症し、定期的に通院している中で先月あたまから右眼のかすみに気づき、診てもらったところ、後発白内障と診断されました。 眼内レンズを入れた時に残した、レンズ後方の膜が濁りはじめ、これがクリアな視界を妨げるのだそうです。脂でギトギトになったレンズ越しのような視界で、スマートフォンの小さい文字が読めなくなってしまいました。 左眼で補っていたのでなかなか気付かなかったのです。 強制

    • 網膜剥離になった話(3)

      【11日目】 早朝、爺さん患者の痰切り音に起こされた。 決められた起床時間には少し早かったけど、もう起きることにした。 手術は15時過ぎと聞かされていた。午後から30分おきの点眼が始まる。 手術室からなかなかお呼びがかからず、16時過ぎにやっとお迎えが来た。 病室から車椅子に乗せられ中央手術室へ。 ドアを二つ抜けた先の準備室のようなところで麻酔薬を点眼され、さらに長い廊下を抜け、奥の眼科手術室へ入りベッドに寝かされた。 もっと整然とした静かなイメージがあったが、J-POPが

      • 網膜剥離になった話(2)

        【5日目】 お昼頃に大学病院へ行った。 初診の書類などを渡されたが、右眼は砂嵐の中にいるような濁りと視界の1/4ほどがすでに見えなくなってきて書くのに難儀した。 眼科に通され、視力検査や眼圧の測定など一通り済ませた後に医師の診察があり、改めて網膜剥離と白内障と診断された。入院や手術の日程も既に決められていて、こちらの不安・迷いなど考える余地が無いのが逆に助けになったかもしれない。 診察の後、手術に備えての検査が2時間ほどかかりその日は病院を後にした。 【6日目】 入院の説明

        • 網膜剥離になった話(1)

          【1日目】 3月になったある日、右目の視界に糸くずのようなものが見えた。糸くずにしてははっきり見えるな、と思いつつ、シャワーで目を洗ってみた。しかしそれは洗っても取れず、相変わらず視界の中を漂っていた。そのうち取れるだろう、と放って置くことにした。 【3日目】 仕事中に気づくと、目に粉か何かを振りかけたようなポツポツ状のものが視界いっぱいに広がっていた。仕事柄、プラスチックの切削粉でもかかったかとお手洗いに行き目を洗った。しかしそれは洗っても取れず、視界いっぱいに広がったま

          ガソリンスタンドにて

          もう何年も前のことですが。 出先で燃料切れ間近になり、知らない街のセルフスタンドで給油をした。 キャップを開けてノズルを挿し込む。トリガーを引く。 給油が始まる…はずだったが、すぐにストップしてしまった。 暑い日はよくあることだ。そう思い、またトリガーを引いた。 またすぐにストップだ。やれやれ、またか。 そう思い、またトリガーを(以下延々 見かねた店主らしきおじさんが声をかけてきた。 「それ、ガイシャだろ?ガイシャはパイプ(タンクまでつながる管)が細いから、空気が抜けに

          ガソリンスタンドにて

          新学期

          アリオに車を置き駅まで歩き、えきねっとで予約していたきっぷを受け取りに行った。 みどりの窓口はドラクエ3の買う人々のような長い長い行列、指定席券売機はGWの県外脱出組が特急券などを買うために行列していた。私も少し並んで、今週末と、来週の遠出の分のきっぷを発券した。 アリオに戻って晩ごはんを食べた。 フードコートのあちこちに高校生の子が固まって歓談していた。 あれは新クラスでの派閥(←仲良しグループと言いなさいよ)結成の決起集会みたいなものだろうか。 ちょっと騒がしかったけど

          新学期