ESG経営に求められるもの【日経を読んで】
はじめに
今日の日本経済新聞にESG経営について悩んでおられる経営者の方の嘆きが書いてありました。
脱炭素等どんどん出てきて困るという話でした。
一般論としてESG経営について必要なことは何なのか、書いてみようと思います。何が必要で何が求められるのか、そして何をすべきなのか。一緒に考えていきましょう。
求められるもの
これは一言、「企業価値の向上」です。
アメリカでは反ESGの動きも出ています(毎日新聞 2023/6/7)。ESGが目的なのかリターンが目的なのかはっきりしないまま船出した部分があるのではないか。
企業価値が望めないなら行うべきではない。そのような動きに思います。あくまで企業の目標は企業価値の向上ということでしょう。
脱炭素をするからすごいんだ、では反ESG側にとってはウオークに過ぎないのかもしれませんが、そうは言っても反論する側もグリーンウォッシュと叫ぶのではないでしょうか。企業価値が向上しないならそれはESGではないのではないか。
そうなると企業価値が向上する施策とは何か、になってきます。「脱炭素をする」から見方を変えて、「関連する企業の連携で企業価値が向上する」「企業のイメージ向上で投下資本が効率的に動き利益が向上する」というような形で相手に説明することが必要ではないかと考えます。
投資家の方を始めとするステークスホルダーが納得する説明が出来る事が必要なのではないか。そこまでくるとESG経営が三方良しの日本型経営に合致すると考えます。
しかしあくまで企業価値向上はお金ではないという論壇に注意する必要があります。企業の価値とは何かという点で、お金を稼ぐために環境に配慮をするのではなく、例えば環境に配慮をして効果的なことをすると嬉しいよね!というようなストーリー性を持つのが良いのでは。企業の担当自身がストーリーテラーになり自企業の施策にストーリー性を持たせるのが良いのではないかと考えます。
国内国際世論の動きにも敏感になる必要があるのではないでしょうか。社会で言ったら少なくとも日本社会においてはエコであったり環境保護であったりというのを市民が身に染みているので市民としても環境分野へ理解は深く、企業としても社会へ向けた取り組みは効果的に働きやすい。
とはいっても環境においては遅々として進まない感はあります。その点で言うとサントリーのガチャピンムックが出ていた「ウォーターポジティブ」のCMは長い期間のストーリー性ある自社資源を効果的に活用したものだと思います。
社会の動きには敏感になる必要はありますが、50年、100年後も価値があるものを磨き上げていく。それが出来る事が必要でしょう。サントリーの様にそれを効果的にプロモーションにまで持ち込むことで短期的な利益も見込める。長い期間を考えるとどうなのかな、効果あるのかな、と思いますが、短期中期長期でESGを考えていく必要があるということではないでしょうか。
明日の日経も読んで理解を深めていきたいと思います。