自動車部品の値上げから自動車産業を考える
材料価格の高騰から東レがトヨタや日産に値上げを要請したとの記事。
記事によるとナフサ原料から出来ていたエチレンはシェールオイルに置き換えられ、エチレンの原料となっていたナフサからの抽出が必要な原料が高騰しているため。各種材料を作ろうにもエチレン材料としてはもう取って変えられたナフサからは各種材料の抽出が細ってしまって、その原材料の高騰が値上げに繋がってしまいそうということみたいです。
ここでナフサ価格をもとにした価格の決め方をしているトヨタと東レの関係では、東レが今まではそのナフサ原料をもとにした値段と、抽出が細ってしまった原材料の価格差を吸収していたのが厳しい状態になった、ということらしいです。以前から言われている、「鉄を使わない自動車」。
テイジンのCMにもなったことがありますが、あれを思い出しますね。
記事によると
車体開発は「まず鉄ありき」という日本の自動車メーカー特有の設計思想もある。樹脂や炭素繊維、アルミ材など素材を並列において取捨選択するのではなく、鉄から考え次に異種材料を取り入れるというのが日本式の部材調達アーキテクチャーなのだ。
とのこと。
材料部品の素材メーカーとしても、どこまで鉄と入れ替えることが出来るかという繊維産業の思惑とともに、「鉄は国家なり」の鉄鋼メーカーの思惑も見える記事だなあと思います。
鉄がどこまで使えて、繊維素材がどこまでEVの流れの今変わっていくか。
気になる人もいるのかなとは思います。https://www.nikkei.com/article/DGXKZO18966430Y7A710C1X11000/?df=2
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO18966430Y7A710C1X11000/?df=2
素材メーカーが価格と使用範囲の拡大を図る中、様々な試みがなされているようです。それはやはり、すべての産業が集約している自動車ならでは。https://www.nikkei.com/article/DGXLZO19358980X20C17A7TI1000/
https://www.nikkei.com/article/DGXLZO19358980X20C17A7TI1000/
世界の流れは「軽くて丈夫で安い省エネ自動車」です。
この流れはかわらない。
それもCO2を排出しない電気自動車がほとんど全てになる、という見方もかなり強いものとなっています。
既存の自動車メーカーはこの流れをとう乗り切って、時流に乗り遅れないようにするか。
家電においては日本勢はかなりきつい。
これを見て次の一手をどうするか、自動車産業が衰退しないようにEUの環境基準を急いで日本も取り入れないとEUや中国、韓国勢に先を越されてしまうのではないか、そのような危機感を感じます。
https://comemo.io/entries/3443
https://comemo.io/entries/3443
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23763080R21C17A1000000/
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