【CTOインタビュー】急成長企業の7つの“当たり前”。少数精鋭の組織で安定成長を実現する、スマレジエンジニアの考え方
社内にいると気に留めることのないような風土や、第三者から見ると意外に感じる考え方。その企業ならではの価値観は、転職して初めて気づいたりするのものです。
今回のテーマは、スマレジエンジニアにとっての「当たり前」。ニッチすぎる(!?)開発部のDNAについて、CTOの宮﨑龍平さんにお伺いしました!
ぜひ最後までご覧ください(^^)
CTOが考える、スマレジの“当たり前”
宮﨑さんに、1つずつ詳しく聞いてみました!
①「目的は何?」を意識する
業務には必ず目的があります。当社では、何も考えず業務に取り掛かるということはまずなくて、目的を言語化し、解像度を高めるステップを踏むようにしています。
目的が明確になれば、その業務が本当に必要なのか、今描いているアプローチが本当に適切なのか、自ずと見えてくるものです。
②全社最適で判断する
チームや個人の小さい単位における部分最適ではなく、会社全体にとって目標が達成できているかを考えます。私の場合は評価をする立場でもあるので、評価の観点でも意識している点ですね。
会社全体の視座に立つことで、同じ目標を達成するにしても多様な手段を考えることができますし、一部のチームや部署だけにメリットがある、利己的な行動を抑止できると考えています。
③努力より成果にこだわる
会社の成果に繋がらなければ、過大に評価することはありません。当然ある程度は努力の部分も評価しますが、評価の主軸はやはり「成果」です。
ちょっと冷たく聞こえてしまったかもしれませんが、理由はちゃんとあって、努力を評価の主軸に据えてしまうと大元の目的を見失いやすいから。あくまでも私たちの目的は会社全体にとっての「成果」を出すことなので、その点での貢献度を重視しています。
④現場主義
企業によっては、役職やロールによって仕事を分業している組織もあると思いますが、当社では当たり前のように役職者も全員現場仕事をします。
役職者としてマネジメントをする際、自分が実際に手を動かしたことのない業務と、1回でも現場を経験したことのある業務では、解像度が天と地ほど違うんですよね。これは私自身、身を以て感じているところです。だから、役職者だからといって手を動かさないという選択肢はまずないですし、スマレジのエンジニアは皆「生涯現役」とも言えますね。
一方で、「それだとキャリアアップしにくいのでは?」と感じる方も中にはいるかもしれませんが、そんなことはないと思っています。現場で手を動かし続けることが、質の高いマネジメントに必ず結びつきますから。
⑤プロダクトの成長につながる全てが守備範囲
組織が大きくなると担当工程が細分化されがちですが、当社のエンジニアの守備範囲はある意味全部。プロダクトの成長につながることであれば、何だってやり遂げます。
一人ひとりが当事者意識を持って「プロダクトを成長させるために何ができるか?」を考え、いつまでに・何を・どのように提供していくかの議論に一気通貫で携わります。
上流・下流みたいなプロセスは正直何でも良くて(笑)、「テクノロジーを駆使してユーザーの課題解決をする」という、当たり前ながらも本質的な目的達成を重視しています。
⑥“ケチ”であれ
当社では、本当に必要なものにしかお金は使いません。例え少額だったとしても「なぜ必要なのか?」は必ず確認しますね。だからこそ「とりあえず流行っているから」という理由だけで新しいツールを導入することはありません。合理的であり、“ケチ”でもあります(笑)。
実際、当社での経費利用はかなり少ないですし、インフラ原価なども少ない方ですね。
⑦1ユーザーにコミットはしない
言うまでもないですが、お客様は皆大事です。現場で困っていることは全部、隈なく解決してあげたい。でも、それはあえてしません。
私たちが提供するのはSaaSであり、大口の1社に多額で買ってもらうのではなく、コストを抑えた形で多くのお客様に使っていただくビジネスモデルです。要は、1万円のサービスを1万社に使ってもらうことが理想。だからこそ、1社からの100点満点よりも、1万社から90点を頂くことを目指しています。
ユーザー志向が強いほど、個別のお客様に応じたカスタマイズがしたくなるかもしれませんね。でも、私たちは1社のお客様に対応するがゆえに、残りの9,999社の利便性が低くなるようなことはしたくないんです。
いかがでしたか?
どんな組織においても、いつの間にか根付いた文化や価値観があるはずですが、何となく感じていてもなかなか言語化する機会は少ないもの。当社もカジュアル面談や選考を通じてお話することはあっても、改めて今回のような形で整理するのは初めての取り組みとなりました。
ご紹介した7つの“当たり前”に共通するのは、常に「本質」を大切にする考え方。本質から決してブレることのない、誠実で質実剛健な開発組織を私たちは目指しています。
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