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【代表交代の裏側】スマレジ、新しいステージへ。

2024年7月29日、当社取締役の宮﨑が代表取締役に就任、前代表の山本が取締役会長に就任いたしました。
今回は新旧代表対談と題して、これまでの経緯を振り返りながら、新体制のもと目指すものについて、山本会長と宮﨑代表の話を伺いました。

山本会長/前代表(写真左)、宮﨑新代表(写真右)

世代交代を常に視野に入れていた14年間


ーー 山本会長、宮﨑代表、この度はご就任おめでとうございます!

🔶山本🔷宮﨑:
ありがとうございます!

ーー 突然すぎてびっくりしました。

🔶山本:
社内の誰にも言ってなかったからね、サプライズだね(笑)。

ーー サプライズすぎます(汗)。代表交代はいつ頃から考えられていたのですか?

🔶山本:
実は最初からそんなに長く務めるつもりはなかったんですよ。そもそも僕は創業社長ではないので、「代表であること」へのこだわりがあまりなかったんです。スマレジを開発した頃、状況的に自分が代表になることになったものの、後輩の龍平くんたちには「いずれはバトンタッチするからね」というのは漠然と言ってましたね。それに、ITは変化の速い業界ですし、若い人がイノベーションを起こしていく世界なので、おじさんになってまで自分が代表をやってもなというのもあって(笑)。

ーー そうだったのですね。今のタイミングで交代になった理由はあるのでしょうか?

🔶山本:

2019年に上場した時に1回ちょっと満たされた時期があったんです。もう辞めようかなという気持ちもあったのですが、コロナ明けのタイミングで中期計画を作って、ひとまず次の目標に向けて頑張るかと思って続けることにしました。

でも、やっぱり根本的にどこかのタイミングで交代したい気持ちがあったのと、10年以上変わらずに自分が代表をすることに、どこか気持ち悪さもあって。そろそろ何か変化が起きてもいいんじゃないかみたいなね。それに、最近は副社長の湊さんと龍平くんの2人がほぼ会社を回してくれていたので、自分はそんなに役立ってないかもなという気持ちもありました。

そんなことを考えながら、僕はあと2年くらいやろうかなと思っていたのですが、副社長の湊さんに相談したら「OK!じゃあもうあと1年!」って背中を押してくれて、想像以上にスパッと交代できたっていう(笑)。今期は20周年の節目もありますし、結果的にタイミングとして良かったんですけどね。

ーー 宮﨑さんはいつ頃から次期代表を意識されていたんですか?

🔷宮﨑:
世代交代をしたいという話はもう10年前くらいから聞いてましたね。山本さんは本当のこと半分・嘘半分みたいな話をする時があるので、普通だったら真に受けないと思うのですが、僕はある程度真に受けて頑張っていました(笑)。

本気で業績を上げていかなければならないと思っていたので、CTOとしての枠を超えて、開発部門以外の部署にも関与するようになりました。3年前くらいに人事チームの立ち上げから関わり始めたのもそういう背景ですね。全てがちょっとずつ繋がってきて、結果的に湊さんと僕の2人で社内のほぼ全ての部署を見るようになりました。

ーー 確かにここ数年は営業やCS部門など、幅広く見られていましたよね。

🔷宮﨑:
正式に代表交代の話が出たのは4月くらいでしたが、最初は山本さんとダブル代表の案もあったりして。ギリギリまで二転三転してましたが、結局最後はエイヤーで行ってしまえと(笑)。

🔶山本:
もともと龍平くんの仕事がかなり幅広かったから、代表の仕事が増えたらパンクするかなと思って、最初はダブル代表にして伴走しようかなと考えてたんです。でもそうすると、引き継ぎにならないなって。あと、ちょっとドラマチックになった方がええなと(笑)。フワっと交代するよりも、いきなり新しいボスが 誕生した!!みたいな演出の方が絶対おもろいやん。

🔶🔷一同:
(笑)

🔶山本:
急ピッチで話が進んだので、社長室を空け渡すのもドタバタ。交代が決議されてすぐに段ボールを用意してもらって、大急ぎで荷造りして、びっくりするくらいあっという間に空け渡して。なんだかスキャンダルで週刊誌にすっぱ抜かれて退陣に追い込まれた社長みたいになってました(笑)。本来はもっと早くから準備しておくべきだったんですけどね。

ーー そんなに急がなくても、って感じですね(笑)。

🔶山本:
でも、実際本当にそんな退陣劇でなかったことが幸せですよね。病気とか交通事故で急に交代することもあるし、それこそスキャンダルとか業績ガタ落ちで引責辞任することだってありますし。
そういうネガティブ要素が全く無い中で、引き継いでくれる人がちゃんといるって、もう十分大往生やなって。本当にありがたい話です。

「安定」でなく「安心して挑戦できる」会社に


ーー 宮﨑さんは今後どんな組織を目指されていますか?

🔷宮﨑:
会社が上場してから「まだまだいけるよ」という気持ちもあった一方で、同じことをやっていくことにはなるから、もちろん多少の飽きも出てくるわけで。やっぱり目標がないとだらけてしまうんですよね。

今、当社が中期計画で掲げている「日本一」や「アクティブ30万店舗」って、正直めっちゃハードルが高いぞと思っていましたけど(笑)、難しい目標だからこそ頑張れると思いますし、本気で目指していきたいと考えています。

組織的な話で言うと、最近聞いてとてもしっくりきた言葉がありました。組織が成長する上で、社員が前向きに仕事を「長く」できる状態を作ることが大切、というものです。ここで言う「長く」というのは長時間労働ではなくて、持続させるという意味ですね。実際に今当社でも、一部の社員への負荷が高まっていることもあるので、持続できない働き方は本来あるべき姿ではないと考えています。

それを「安定」という言葉では片付けたくないですし、安定ほど怖いものはないと思っているのですが、「安心して挑戦できる」会社にしていかないといけないなと思っています。

日本一を狙いに行く覚悟があるか?


ーー これまで宮﨑さんはかなり現場に入り込んでいらっしゃった印象があるのですが、今後はどんな関わり方になりそうですか?

🔷宮﨑:
あまり体制を整備できないまま代表になってしまった部分はあるのですが、これまでのボリュームをこなすのは物理的に難しいものの、少しでも現場には関わっていきたいなと思います。社員の生の声は勉強になりますし、気づかされることもあるので、常に解像度高くいられた方が何かあった時に俊敏に動けるかなと思いますから。

ーー 今後特に注力していきたい領域はありますか?

🔷宮﨑:
社外の取り組みだとIR、社内の取り組みだとエンジニア採用と幹部会の実行力を上げることですね。

業績面では、これまでの高成長の背景には計画的な既存事業の成長だけでなく、M&Aによる底上げも含まれています。その両方においてもっと再現性を高めてゆくことが、今後やるべきことだと思っています。

幹部会に関しては、これまでは幹部(執行役員や部長クラス)の管掌領域に何か問題が生じても、役員が最終的に操縦席を変わってあげるみたいな手段が取れたのですが、なかなかそれもできなくなるので、幹部メンバーの意識や覚悟を底上げすることは重要な課題ですね。本当に日本一を狙いに行く戦いをちゃんとしたいなと。

エンタメ性?それとも愚直に…?

ーー 山本さんが新体制に期待することはありますか?

🔶山本:
僕はエモさや独自性を好む性格なので、僕の想像範囲を超えるような施策「えー!そうなったんか!」みたいなものを期待していたり。

🔷宮﨑:
僕はそんなのできませんね(笑)。

🔶🔷一同:
(笑)

🔷宮﨑:
これまでそのエンタメ要素は山本さんの担当だったので(笑)。でも、そういう遊び心のある部分が会社の魅力につながるなら、疑似的にでも作り出す必要はあるのかなとは思いますね。

🔶山本:
龍平くんは「コツコツ積み上げていく方が10年後大きくなってる」みたいな考え方が根底にあるからね。僕は割とギャンブルに賭けてしまうようなところがあるから(笑)。性格の違いやね。

大切なのは1日1日の積み重ね。
”真面目に極める”気持ちを忘れずに

ーー それでは最後に、山本さん・宮﨑さんそれぞれの視点で一言メッセージを頂けますか?

🔶山本:
売上5,000万くらいのところから今年度100億くらいまでいくという、めちゃくちゃエキサイティングな期間に代表をさせていただいたことにとても感謝していますし、ラッキーやったなと。既に退職しているメンバーも含めて、この期間に関わった全ての関係者に「ありがとう、おもろかったね」と伝えたいです。

あとは、やっぱり代表ってなかなか代わってくれる人がいない中、外部からではなくよく知る人の中で、しかも若い人が引き受けてくれるって、こんなに幸せなことはないなとほんまに思っていて。だから感謝しかないです。なんかじいちゃん目線になってもうたけど(笑)。

🔷宮﨑:
先ほどお話していたように、日本一を目指しているのでものすごく高いレベルでやっていくという前提ですが、結局は創業以来大事にしてきた、ちゃんと良いものを作って、たくさん買ってもらって、しっかり使ってもらうこと、を地道にやっていくだけかなと思っています。1日1日積み重ねていくスタンスを大事にしたいですね。

僕は、ずっとこの会社にいるので他社との比較はしづらいですが、スマレジは本当に良い会社やなと思っています。各部署に能力の高い子がいるし、東京のキラキラベンチャーとは違う魅力がある(笑)。だから真面目にやっていたらほんまに日本一を狙えると思っているし、愚直にやったことが自分たちに返ってくる商売だと思うので、真面目に極めていきたいなと思っています。

(了)


山本会長、宮﨑代表、ありがとうございました!

当社株式会社スマレジは、今後も新体制のもと、さらなる成長を目指してより良いサービス開発に取り組んでまいります。