配属先は、脚本課。③
あぁ。またやってしまった。
そもそも。字を書くという作業はしてきたが、物語を書くという作業なんてしたことがない。前の上司は『きみには個性がある』なんて言っていたが私のどこに個性があるのやら。
隣のデスクの先輩は、いつも書く分量が少ない私を凄いねと褒めてくれる。どっちの意味でなのかは分からないけど。入って来たばかりの人は、無駄に書く量が多いらしい。そっちの方が余程凄いではないか。
別に仕事だからいつも楽しいなんて事はないと思う。でもさすがに向いていないのではと思う。よくよく考えたら人の人生を書くなんて荷が重い。私と同じ時期に配属された子なんて、もうコンビニではなく恋愛の方を担当している。ちなみに私はその子の事を、“リアル・ロマンスの神様”と呼んでいる。まぁ、心の中でだけだけど。
つづく
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