記憶に残るレース(地方の星が輝いた第16回フェブラリーステークス)
The 16th February Stakes
2月のG1といえば、「フェブラリーステークス」!
中央競馬では2つしかないダートG1の一つです。
自分が競馬に興味を持った頃は、中央競馬では芝のG1しかなったのですが、当時、ダートが主流だった地方競馬との交流を進めるため、1997年に中央競馬としては初めてG1に格付けられたのが、このレースです。
地方競馬に所属する馬が中央競馬のレースに出るためには、いろいろと制約が多かったのですが、少しずつ交流が進み始めていた時代でした。
もちろん、実力的には中央競馬所属の馬が強くて、現在では、地方競馬のG1競走だけど、交流した中央競馬所属の馬が上位独占ってことが多々ある状況で、サッカーでいえばJ1とJ2みたいな関係なのです。
そんな感じなので、中央競馬のGレースで優勝する地方競馬の馬が出てくると、かなり盛り上がったりします。
言ってみれば、中央競馬のエリート馬たちに、地方競馬の馬が挑んでいく構図なんですよね。
.... みんな好きですよね、この構図。
あの、怪物オグリキャップなんかは、地方競馬出身(途中、中央競馬に転厩)ということもあって、あれだけ熱狂的な人気馬になったのです。
ただ、そのオグリキャップも中央競馬所属でのG1制覇だったのです。
地方競馬所属の馬が中央競馬のG1競走で優勝したのは、後にも先にも1度だけ、それが1999年の第16回フェブラリーステークスだったのです。
優勝したのは、岩手の水沢競馬場所属の ”メイセイオペラ” !
それまでの実績から、勝ってもおかしくない状況ではあったのですが、単身、遠征してきた初めての東京競馬場で実力を発揮するのは並大抵のことではないと思います。
最終コーナーを回ってきて、直線で抜け出してきた時は、鳥肌が立つほど興奮したのを憶えていて、フェブラリーステークスの時期には、必ず、この1999年のレースを思い出すのです。
この ”メイセイオペラ” って、栗毛の馬体がきれいだったんですよね。髪も茶髪で、なかなかのハンサムさんだったのです。(ワンピースのサンジみたいでしょ)
G1制覇の実力はもちろんですが、エリート馬たちに混じっても見劣りしない ”メイセイオペラ” って、やっぱりカッコいいですよね。
地方競馬には他にも強い馬がいたのですが、「地方の星」という名が似合うのは ”メイセイオペラ” 以外にはいないように思います。
このレースはやはりインパクトが強かったのでしょう。
中央競馬のCMでも、伝説の名馬として紹介されています。
2013年のCMですが、この時も ”日本競馬史上、ただ1頭、地方から中央を制した馬” と紹介されてますが、そのCMから8年、未だにただ1頭なのです。
今年のフェブラリーステークスにも、カク地の馬が出場しますが、健闘を祈りたいと思います。
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