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"永遠のポップ・スター" ポール・マッカートニー(ビートルズと私⑤)

The Beatles and Me Ⅴ

夢中になる感じではない距離感の私が、ビートルズについて、アレコレを ”note” します!


 今回は、4人のメンバーのうち、ポール・マッカートニーに焦点を当てて ”note” しようと思います。


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ジェームズ・ポール・マッカートニー
(James Paul McCartney 1942/6/18 - ) 


◎ビートルズのポール・マッカートニー

 ポール・マッカートニーは、ビートルズでは主にベースを担当するとともに、ビートルズの代表曲を数多く作詞・作曲しています。

 ビートルズの多数を占める”レノン=マッカートニー名義”の曲なんですが、完全な二人の共同作業という曲は多くはなかったりするんです。

 ということで、ポール・マッカートニーが主にソングライティングした曲を紹介しようと思うのですが、あまりにも曲数が多くなってしまうので、一応、プレイリストで1時間程度という制限で、代表曲を私の好みでセレクトしてみました。

1. P.S.アイ・ラヴ・ユー
2. オール・マイ・ラヴィング ウィズ
3. アンド・アイ・ラヴ・ハー
4. シーズ・ア・ウーマン 
5. イエスタデイ
6. ペイパーバック・ライター
7. ミッシェル
8. エリナー・リグビー 
9. ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア
10. フォー・ノー・ワン
11. ホエン・アイム・シックスティ・フォー
12. フール・オン・ザ・ヒル
13. ユア・マザー・シュッド・ノウ
14. ハロー・グッドバイ
15. レディ・マドンナ
16. ヘイ・ジュード 
17. ブラックバード
18. オブラディ・オブラダ
19. オール・トゥゲザー・ナウ
20. ロング・アンド・ワインディング・ロード
21.ゲット・バック
22.レット・イット・ビー


(プレイリスト)

 いや~、名曲ぞろいですよね。
 特にバラードはビートルズの代表曲ばかりのような気がします。

 イメージで言うと ”ラブ・ソング” を書かせたら、やっぱポールだよな~って感じだったのですが、いろんな曲を書いてますよね。

 自分的には、もう一人の偉大なソングライター、ジョン・レノンとの違いは、そのシンプルで分かりやすいメロディにあると思っています。
 この分かりやすさ=ポップさこそが、ポールの曲が、時代を越えて愛される理由だと思うのです。


    さらに超代表曲を避けて、ポールの大好きな曲を紹介します。

「フォー・ノー・ワン」

 ギター不在の構成がバンドっぽくはないんですけど、大好きな曲のひとつです。
 ちなみに、アルバム『リボルバー』の収録曲なんですが、このアルバムでは、本作をはじめ「エリナー・リグビー」や「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」など、ポールの曲がどれも印象的なんです。


「ユア・マザー・シュッド・ノウ」


「フール・オン・ザ・ヒル」

 「ユア・マザー・シュッド・ノウ」「フール・オン・ザ・ヒル」は、どちらもテレビ映画『マジカル・ミステリー・ツアー』の挿入曲だった曲ですが、好きなんですよね~。
 特に「ユア・マザー・シュッド・ノウ」の方は、地味なくせに、なんか頭の中に残る曲で、私の偏愛してる曲のひとつです。
 ちなみに『マジカル・ミステリー・ツアー』の企画盤は、英国公式盤ではないんですが、他にもポールの「ハロー・グッドバイ」や「愛こそはすべて(オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ)」、「ペニー・レイン」、ジョン・レノンの「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」や「アイ・アム・ザ・ウォルラス」も収録されていて、ビートルズのアルバム中、けっこう好きなアルバムなのです。


「ゲット・バック」

 ビートルズ晩年の "もう一度原点に戻ってやり直そう" というストレートなメッセージの曲ですが、出だしの「Jojo was a man~」の部分が印象的で大好きな曲なのです。

 〜セッションでは楽しそうに見えるんですけどね...


◎ビートルズ解散後のポール・マッカトニー

 自分は、リアルタイムのビートルズムーブメントを知らない世代で、1987年のCDリリース時の第2次ムーブメントの世代です。
 そんな自分なんで、解散後のメンバーの活動を、そんなに詳しく知っていたわけではありません。


 ただ、自分がポール・マッカートニーを知った時のイメージは、誤解もあって、あまりいい印象ではなかったんですよね。

 その要因のひとつは、1980年、来日時に大麻不法所持で成田空港で逮捕、国外退去処分になった事件。
 もうひとつは、ビートルズ解散させた張本人という偏った情報でした。

 自分が小学生の頃だったので、大麻の方は、海外の有名人って、そんな感じなんだろうな~って印象でした。
 また、もう一つの"解散させた張本人"っていうのは、最初に脱退したのがポールだったので、間違いともいえないんですが、今、考えると、ちょっと偏った情報ですよね。

 ただ、ジョン・レノンが射殺された事件後、レノンがさらにカリスマ化されていく中で、そういう断片的な情報を、自分は鵜呑みにしてたんだと思うのです。

    というわけで、自分にとって、いい印象ではなかったポール・マッカートニーなんですが、中学生になると、ちょっと変化してきます。
 そのきっかけとなったのが、スティーヴィー・ワンダーとの「エボニー・アンド・アイボリー」や、マイケル・ジャクソンとの「セイ・セイ・セイ」というデュエット曲なんです。


「エボニー・アンド・アイボリー」1982


「セイ・セイ・セイ」1983


 2曲とも大ヒットしてたんで、よくPVも流れてたんですが、トップアーティスト同士のコラボは、今、考えてもすごいですね~。

 それで、まあ、ちょっと、ポール・マッカートニーにも興味が出てきて、レンタルレコード屋に行って、アルバムを借りてきたんです。
 それが『マッカートニーⅡ』でした。

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 当時は、ポール・マッカートニーの曲なんて、あんまり詳しくなかったんで「マッカートニー」というタイトルを見て、きっとベスト盤なんだろうと思って借りたんです。

 ただ、この『マッカートニーⅡ』の印象が、あんまり良くなかったんですよね。(今、聴くとそうでもないんですけど... )
 なんか軽くてですね、求めていたものとは違った感じだったのです。
 そのため、その後、しばらくの間、ポール・マッカトニーを聴こうという気持ちにはならなかったのです。


 実際、70~80年代のポール・マッカートニーをちゃんと聴いたのは、ビートルズのCDリリース時の第2次ムーブメント後で、90年代、自分が20代になってからだったのです。

 ポールのソロ、そしてウイングスのアルバムを聴いてみると、やっぱりポール・マッカトニーって、ポップスターだなぁと思います。
 シンプルにいい曲がいっぱいなんですよね。

 もちろん、ロックナンバーも良いのですが、やっぱり、シンプルなバラードっぽい曲に魅かれちゃうんですよね。


「 マイ・ラヴ」1973


「心のラヴ・ソング(Silly Love Songs)」1976


「しあわせの予感(With a Little Luck)」1978


 

 全てではないのですが、いろいろと聴きました。
 ウイングスの『バンド・オン・ザ・ラン』や『 ヴィーナス・アンド・マース』、『スピード・オブ・サウンド』、『ロンドン・タウン』など普通に好きで聴いてました。
 ただ、個人的に好きなアルバムを一枚というと、ソロの『タッグ・オブ・ウォー』が一番かなと思います。

 ウイングスの解散後、そしてレノンの死後、1982年にリリースされたアルバムです。


「タッグ・オブ・ウォー」


 表題曲「タッグ・オブ・ウォー」で始まるんですが、最後は、スティービーとの「エボニー・アンド・アイボリー」で締められてるいいアルバムなんですよね~。
 やっぱ「エボニー・アンド・アイボリー」は名曲なんです。

 このアルバムは1982年のリリースなんで、あの中学時代、はじめてレンタルしに行った時にも、すでにリリースされてたはずなんですよね... もしも、その時借りたのが、『マッカートニーⅡ』でなく『タッグ・オブ・ウォー』だったら...  また、印象が違ってたかもしれませんね。

 そして、このアルバムには、ジョン・レノンへの追悼歌「ヒア・トゥデイ」も収録されています。
 これも忘れられない曲なんです。


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 すでに80歳を越えてるポール・マッカトニーなんですが、昨年末に『マッカートニーⅢ』がリリースされるなど、まだまだお元気な様子なのが嬉しいところです。

 ロックダウン中に制作されたというこのアルバムを聴くと、やっぱりポールは ”ポップスター” だと、あらためて思うんですよね。

 まだまだ、音楽を作り続けて欲しいです!




<「ビートルズと私」シリーズ>
①ビートルズと私
②「ノルウェイの森」の第十一章を聴く!
③ジョージ・ハリスンを聴いています。
④気になるアルバムランキング
⑥近くて遠いジョン・レノン
⑦「Sgt. Pepper's~」のジャケットに出てくる6人の作家