"永遠のポップ・スター" ポール・マッカートニー(ビートルズと私⑤)
The Beatles and Me Ⅴ
今回は、4人のメンバーのうち、ポール・マッカートニーに焦点を当てて ”note” しようと思います。
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◎ビートルズのポール・マッカートニー
ポール・マッカートニーは、ビートルズでは主にベースを担当するとともに、ビートルズの代表曲を数多く作詞・作曲しています。
ビートルズの多数を占める”レノン=マッカートニー名義”の曲なんですが、完全な二人の共同作業という曲は多くはなかったりするんです。
ということで、ポール・マッカートニーが主にソングライティングした曲を紹介しようと思うのですが、あまりにも曲数が多くなってしまうので、一応、プレイリストで1時間程度という制限で、代表曲を私の好みでセレクトしてみました。
(プレイリスト)
いや~、名曲ぞろいですよね。
特にバラードはビートルズの代表曲ばかりのような気がします。
イメージで言うと ”ラブ・ソング” を書かせたら、やっぱポールだよな~って感じだったのですが、いろんな曲を書いてますよね。
自分的には、もう一人の偉大なソングライター、ジョン・レノンとの違いは、そのシンプルで分かりやすいメロディにあると思っています。
この分かりやすさ=ポップさこそが、ポールの曲が、時代を越えて愛される理由だと思うのです。
さらに超代表曲を避けて、ポールの大好きな曲を紹介します。
「フォー・ノー・ワン」
ギター不在の構成がバンドっぽくはないんですけど、大好きな曲のひとつです。
ちなみに、アルバム『リボルバー』の収録曲なんですが、このアルバムでは、本作をはじめ「エリナー・リグビー」や「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」など、ポールの曲がどれも印象的なんです。
「ユア・マザー・シュッド・ノウ」
「フール・オン・ザ・ヒル」
「ユア・マザー・シュッド・ノウ」と「フール・オン・ザ・ヒル」は、どちらもテレビ映画『マジカル・ミステリー・ツアー』の挿入曲だった曲ですが、好きなんですよね~。
特に「ユア・マザー・シュッド・ノウ」の方は、地味なくせに、なんか頭の中に残る曲で、私の偏愛してる曲のひとつです。
ちなみに『マジカル・ミステリー・ツアー』の企画盤は、英国公式盤ではないんですが、他にもポールの「ハロー・グッドバイ」や「愛こそはすべて(オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ)」、「ペニー・レイン」、ジョン・レノンの「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」や「アイ・アム・ザ・ウォルラス」も収録されていて、ビートルズのアルバム中、けっこう好きなアルバムなのです。
「ゲット・バック」
ビートルズ晩年の "もう一度原点に戻ってやり直そう" というストレートなメッセージの曲ですが、出だしの「Jojo was a man~」の部分が印象的で大好きな曲なのです。
〜セッションでは楽しそうに見えるんですけどね...
◎ビートルズ解散後のポール・マッカトニー
自分は、リアルタイムのビートルズムーブメントを知らない世代で、1987年のCDリリース時の第2次ムーブメントの世代です。
そんな自分なんで、解散後のメンバーの活動を、そんなに詳しく知っていたわけではありません。
ただ、自分がポール・マッカートニーを知った時のイメージは、誤解もあって、あまりいい印象ではなかったんですよね。
その要因のひとつは、1980年、来日時に大麻不法所持で成田空港で逮捕、国外退去処分になった事件。
もうひとつは、ビートルズ解散させた張本人という偏った情報でした。
自分が小学生の頃だったので、大麻の方は、海外の有名人って、そんな感じなんだろうな~って印象でした。
また、もう一つの"解散させた張本人"っていうのは、最初に脱退したのがポールだったので、間違いともいえないんですが、今、考えると、ちょっと偏った情報ですよね。
ただ、ジョン・レノンが射殺された事件後、レノンがさらにカリスマ化されていく中で、そういう断片的な情報を、自分は鵜呑みにしてたんだと思うのです。
というわけで、自分にとって、いい印象ではなかったポール・マッカートニーなんですが、中学生になると、ちょっと変化してきます。
そのきっかけとなったのが、スティーヴィー・ワンダーとの「エボニー・アンド・アイボリー」や、マイケル・ジャクソンとの「セイ・セイ・セイ」というデュエット曲なんです。
「エボニー・アンド・アイボリー」1982
「セイ・セイ・セイ」1983
2曲とも大ヒットしてたんで、よくPVも流れてたんですが、トップアーティスト同士のコラボは、今、考えてもすごいですね~。
それで、まあ、ちょっと、ポール・マッカートニーにも興味が出てきて、レンタルレコード屋に行って、アルバムを借りてきたんです。
それが『マッカートニーⅡ』でした。
当時は、ポール・マッカートニーの曲なんて、あんまり詳しくなかったんで「マッカートニー」というタイトルを見て、きっとベスト盤なんだろうと思って借りたんです。
ただ、この『マッカートニーⅡ』の印象が、あんまり良くなかったんですよね。(今、聴くとそうでもないんですけど... )
なんか軽くてですね、求めていたものとは違った感じだったのです。
そのため、その後、しばらくの間、ポール・マッカトニーを聴こうという気持ちにはならなかったのです。
実際、70~80年代のポール・マッカートニーをちゃんと聴いたのは、ビートルズのCDリリース時の第2次ムーブメント後で、90年代、自分が20代になってからだったのです。
ポールのソロ、そしてウイングスのアルバムを聴いてみると、やっぱりポール・マッカトニーって、ポップスターだなぁと思います。
シンプルにいい曲がいっぱいなんですよね。
もちろん、ロックナンバーも良いのですが、やっぱり、シンプルなバラードっぽい曲に魅かれちゃうんですよね。
「 マイ・ラヴ」1973
「心のラヴ・ソング(Silly Love Songs)」1976
「しあわせの予感(With a Little Luck)」1978
全てではないのですが、いろいろと聴きました。
ウイングスの『バンド・オン・ザ・ラン』や『 ヴィーナス・アンド・マース』、『スピード・オブ・サウンド』、『ロンドン・タウン』など普通に好きで聴いてました。
ただ、個人的に好きなアルバムを一枚というと、ソロの『タッグ・オブ・ウォー』が一番かなと思います。
ウイングスの解散後、そしてレノンの死後、1982年にリリースされたアルバムです。
「タッグ・オブ・ウォー」
表題曲「タッグ・オブ・ウォー」で始まるんですが、最後は、スティービーとの「エボニー・アンド・アイボリー」で締められてるいいアルバムなんですよね~。
やっぱ「エボニー・アンド・アイボリー」は名曲なんです。
このアルバムは1982年のリリースなんで、あの中学時代、はじめてレンタルしに行った時にも、すでにリリースされてたはずなんですよね... もしも、その時借りたのが、『マッカートニーⅡ』でなく『タッグ・オブ・ウォー』だったら... また、印象が違ってたかもしれませんね。
そして、このアルバムには、ジョン・レノンへの追悼歌「ヒア・トゥデイ」も収録されています。
これも忘れられない曲なんです。
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すでに80歳を越えてるポール・マッカトニーなんですが、昨年末に『マッカートニーⅢ』がリリースされるなど、まだまだお元気な様子なのが嬉しいところです。
ロックダウン中に制作されたというこのアルバムを聴くと、やっぱりポールは ”ポップスター” だと、あらためて思うんですよね。
まだまだ、音楽を作り続けて欲しいです!
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