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シドニィ・シェルダンの記憶

 Sidney Sheldon



 皆さんは、シドニィ・シェルダンという作家さんをご記憶でしょうか?


 自分が大学生の頃(多分、平成のはじめあたり...)、すごい人気があった作家さんで、出す本のほとんどがベストセラーになっていた作家さんです。


『真夜中は別の顔』

凄まじい怨念。仕返しのクモの巣は張られた。ロンドンからワシントン、さらに南太平洋へと、男の転地を調査網が追う。何も知らずに美女のもとに飛び込んで行くプレイボーイ。紙一重の愛と憎しみに翻弄される二組の男女、うち生き残るのは誰か。
紙一重の愛と憎しみに翻弄される二組の男女。生き残れるのは誰なのか? 愛で結ばれた運命の夫婦を操るのは誰か? ニューヨーク・タイムスベストセラーに連続52週選ばれた傑作長篇。


『血族』

“裏切り者を罠に掛けろ!”父親が遺した無念のメモを発見したエリザベスは、意志を変えて巨大企業集団の社長の椅子を継ぐ。金に飢える重役たちは、一人の男を除いて、みな血族だ。自分の名が筆頭に載る暗殺者リストまで相続してしまったエリザベスを待ちかまえているものは?天才作家シドニィ・シェルダンがしかける空前のサスペンスが、読む者を三日三晩眠らせない。


『ゲームの達人』

巨大複合企業の老女社長、ケイト・ブラックウェルは誕生日の日、自らの死期を悟り、自らと自らの一族の奇妙な運命に思いを馳せる。「ビジネスはゲームだ。生き残るためには『ゲームの達人』にならなければならない」。果たして彼女は『ゲームの達人』であったのか…?物語は南アフリカ、ダイアモンド・ラッシュの時代から始まる。


<出版社からのコメント>
 一度ページをめくったら最後、ぐいぐい引き込まれて途中でやめられなくなる。睡眠不足にならぬよう、あらかじめ警告しておく。


 出版社は自信満々のコメントですね。
 でも、決して大げさではなく、ほんとに人気で、その人気ぶりが「シドニィ・シェルダン現象」なんて呼ばれていました。
 確かに、当時、本屋に行ったら、シドニィ・シェルダンの本は、一番、目立つ場所に置かれていたのを憶えています。

 本好きな自分も、ちょっと興味はあったんですが、一部、ひっかかるとこがあって、当時は読まなかったんですよね。


 それが、この部分

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 ち、「超訳」?!

 何だろう?って思いませんか。


 調べてみると、「超訳」というのは、いわゆる”意訳”のことで、原文に忠実に訳する”直訳”とは異なり、作者の意図をくみ取りながら訳したものを指すようです。

 当時の自分にとって、「超訳」は、なんか信用できなくて、だから手にとらなかったんだと思います___


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 最近になって、あの頃、流行ってたよね~とういうノリで『真夜中は別の顔』を読んでみたのですが、なんと、読みやすかったし、普通に面白かったです。

 内容は、まあ、テレビドラマ的な愛憎劇で、面白く読めても深さを感じることはありませんでしたが、ベストセラーになることは頷ける感じでした。


 あの時期、なんであれほどのブームになっていたのか、そのきっかけについてはわからないままなのですが、そのうち、また読んでみようと思います。