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Mr.ブルーに愛をこめて(There is a Song)

『Mr.ブルー ~私の地球~』:八神純子(1980)


 世間が夏休みになると、聴きたくなる曲があって、そのひとつが私の場合、八神純子さんの『Mr.ブルー ~私の地球~』なんです。



 なぜ、夏休みになると聴きたくなるのかというと、この曲は、1980年の8月にNHKで放映された「パノラマ太陽系」というドキュメンタリー番組のテーマソングとして使われてたからなんです。


 「パノラマ太陽系」は、太陽系の天体について、月曜日は「月」、火曜日は「火星」みたいに、その曜日に合わせて6回もので制作された30分番組でした。
 お盆の時期に放送されたのですが、当時、小学6年生だった自分は、夏休みで祖父のとこに帰省していて、テレビはNHK中心の生活であったおかげで出会えた番組だったんです。

 宇宙に憧れを持つ少年にとって、この「パノラマ太陽系」は、テーマソングとともに、強い印象を残した番組でした。
 番組の終わりに『Mr.ブルー ~私の地球~』が流れるんですが、地球の広大な自然や、宇宙の映像を背景に、八神純子さんの歌声がピタッとハマるんですよね~。

 未だに夏休み時期に思い出すんですから、少年の心に深く刻み込まれてるんですよね。うんうん。


『Mr.ブルー ~私の地球~』1980.11

 作詞:山川啓介/作曲:八神純子/編曲:大村雅朗


 タイトルの "Mr.ブルー" ってのは、地球のことなんですが、なかなかスケールの大きな歌なんですよね。

生きるのが 辛い時
あなたの大きさが 恋しくて
コバルトに燃える海
いつまでも一人 見つめるの

Oh.Mr.ブルー I love you so
なんて 青く美しい星
すべての生命が ここに生まれ
ここに生きてる

 冒頭の ♪ 生きるのがぁ~、つらい時ぃ~ で、すぅ~と曲の世界に引き込まれていくわけですが、その後の ♪ あなたの大きさが恋しくて~ぇ になると、どれだけの大きさを恋しがっているんだって感じですよね。w
 もしや、この歌の主人公は、まるで、松本アニメに出てくる "宇宙の女神" なのか?とイメージさせる感じなんですが、二番の歌詞になると、主人公は私たち一人一人のことなんだと気づかされるのです。

故郷(ふるさと)を聞かれたら
まよわず地球と答えるの
"争い"という文字が
辞書から消え去る その日まで

Oh.Mr.ブルー I love you so
かけがえのない海と大地を
愛してゆきたい
この小さな生命のかぎり

Oh.Mr.ブルー I love you so
私に力を

 八神純子さんの歌声が心に響きます。
 この歌に込められているのは「愛」と「祈り」なんですよね。

 スケールが大きいと言いましたが、それは、物量的な大きさだけではなく、テーマの深さなんです。

 未だに "争い" という文字は無くなりませんが、この「祈り」が届くことを信じたいのです。

 



(八神純子さん関係note)