ダイアナ・ロスと映画主題歌
今回はダイアナ・ロスに関する"note"です。
もちろん、ダイアナ・ロスといえば、60年代は "ザ・シュープリームス" のメンバーとして、また、70年代以降もソロとして、モータウンの中心となって活躍したシンガーです。
米ビルボードチャートNo1ヒット曲が18曲(ザ・シュープリームス時代に12曲、ソロ時代に6曲)もある偉大なシンガーなんですよね。
ただ、80年代に洋楽を聴き始めた自分にとっては、60~70年代の活躍は知る由もなかったので、なんとなく、ディスコっぽい大人のシンガーってイメージだったんですよね。(多分、ドナ・サマーとの区別もついてなかった記憶があります💦)
「Upside Down」1980
「I'm Coming Out」1980
また、マイケル・ジャクソンが大活躍していく中で、マイケルの姐御的な存在ってことも分かっていくんですが、特に「ウィ・アー・ザ・ワールド」でのマイケルとのリレーなんて印象的でした。
正直、私にとって、80年代のダイアナ・ロスは大活躍してた存在ではないんです。
でも、遡るように60年代や70年代の洋楽を聴いていくうちに、ダイアナ・ロスの存在感が理解できていくわけです。
取り上げられるのは60年代の "ザ・シュープリームス" 時代が多いんですが、今回はソロとなった70年代以降の曲の紹介です。
その場合、ソロ時代の曲は映画主題歌を追いかけて行くことも、楽しみ方のひとつだと思います。
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◎ 70年代の主演映画 & 主題歌について
まずは、70年代にダイアナ・ロス自身が主演した3本の映画から紹介します。
『ビリー・ホリデイ物語』1972
監督:シドニー・J・フューリー
出演:ダイアナ・ロス、ビリー・ディー・ウィリアムズ
伝説のジャズシンガー "ビリー・ホリデイ" をダイアナ・ロスが演じています。
相手役は、後々、『スターウォーズ/帝国の逆襲』でランド・カルリジアン役のビリー・ディー・ウィリアムズですね。
ダイアナ・ロスの女優デビューでもあるんですが、演技が不安視される中、公開されてみれば、受賞は逃したもののアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされるなど、意外と評価されることになりました。
演技では評価されてたんですが、やっぱ "ビリー・ホリデイ" の歌声はなかなか越えられないですよね~、返ってビリー・ホリデイの偉大さを感じてしまいました。
ただ、主題歌としてカバーした「Good Morning Heartache」はヒットしなかったものの、サントラアルバムがロングセラーとなったようです。
「Good Morning Heartache」
『マホガニー物語』1975
監督:ベリー・ゴーディ
出演:ダイアナ・ロス、ビリー・ディー・ウィリアムズ
ダイアナ・ロスの2本目の主演映画は、ファッション業界を描いた『マホガニー物語』です。
後で知ったのですが、実際、ダイアナ・ロスが衣装デザインも担当してるそうです。
個人的な映画の評価は、まあ、それなりって感じだったんですが、やっぱ主題歌は名曲で、それだけで2割増しに感じました。
「マホガニーのテーマ」
私にとっては、映画主題歌というより、ネスカフェのCMソングの方で馴染みのある曲だったんですが、ビデオで観ていてこの歌が流れてきた時は、ちょっと驚きました。
『ウィズ』1978
監督:シドニー・ルメット
出演:ダイアナ・ロス、マイケル・ジャクソン
「オズの魔法使い」を、都会を舞台に黒人キャストで再構成したミュージカルを映画化した作品です。
評価の高いミュージカルに比べて、この映画版はヒットしなかったみたいなんですが、実は”案山子” 役でマイケル・ジャクソンが出演してるんですよね。
私自身、80年代のマイケル人気の中で、ビデオで観た作品でした。
出来栄え自体は、まあ… って感じですが、ミュージカルシーンは楽しいです!
「Ease On Down the Road」
「A Brand New Day」
◎ 80年代の主題歌について
ダイアナ・ロスの映画って、70年代の3本だけで、80年代は主題歌のみの参加です。
『It's My Turn』1980
監督:クラウディア・ヴァイル
出演:ジル・クレイバーグ、マイケル・ダグラス
すみません、この映画は知りません💦
多分、日本未公開作品です。(ビデオもあったのか…)
なんか、若き日のマイケル・ダグラスが出てますね。
ただ、映画は知らなくとも、主題歌の方は知ってます。(主題歌とは知りませんでしたがw)
「今度は、私 It's My Turn 」
『エンドレス・ラブ』1981
監督:フランコ・ゼフィレッリ
出演:ブルック・シールズ、マーティン・ヒューイット
私が映画雑誌 ”ロードショー” を購読していた頃、好きな女優ランキングでいつも上位にいたブルック・シールズ主演の青春映画です。
観た人は分かると思うんですが、この映画の時のブルック・シールズって、ムチャクチャ可愛かったんですよね。
前作『青い珊瑚礁』で、すでに人気だったのですが、代表作とするならこの『エンドレス・ラブ』です。
そして、この映画の主題歌が、ダイアナ・ロスとライオネル・リッチーによる美しいバラードでした。
80年代のダイアナ・ロスといえば、私にとってはこの曲なんです。
「エンドレス・ラブ」with ライオネル・リッチー
『リトルフットの大冒険』1988
監督:ドン・ブルース、ゲイリー・ゴールドマン
製作総指揮:ルーカス&スピルバーグ
製作総指揮がジョージ・ルーカス&スティーブン・スピルバーグということで話題なったアニメ映画です。
すみません、私は観てないんですが、主題歌は有名ですよね。
多分、日本でダイアナ・ロスのソロ曲といえば、この曲が一番だと思います。
「If We Hold On Together」
90年代に入って、ドラマ『想い出にかわるまで』の主題歌にも採用されて、日本で大ヒットした曲でした。
この曲、歌詞がステキなんですよね~
タイトルの "If We Hold On Together" は、"もし、私たちが支え合いながらいけば " (夢はかなうはず)みたいな意味になると思うんですが、さて、ドラマの結末はどうだったでしょう…
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ダイアナ・ロスの映画主題歌って、数は多くないんですが、どれも印象的なんですよね。
自分にとって、80年代のリアルタイムでは馴染みが薄かったダイアナ・ロスなんですが、その伸びやかな歌声とともに、やはり偉大なシンガーなのです。
冒頭にも書きましたが、ダイアナ・ロスはソロになってからも、以下のようにビルボードNo1ヒットが6曲あります。
上の記事では紹介しきれていない曲(太字曲)を最後に紹介しておきます。
◎ソロ時代の米ビルボードチャートNo1ヒット
「Ain't No Mountain High Enough」1970
「Touch Me In The Morning」1973
「Love Hangove」1976
♩