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ダイアナ・ロスと映画主題歌


 今回はダイアナ・ロスに関する"note"です。

Diana Ross 1944.3.26. -


 もちろん、ダイアナ・ロスといえば、60年代は "ザ・シュープリームス" のメンバーとして、また、70年代以降もソロとして、モータウンの中心となって活躍したシンガーです。
 米ビルボードチャートNo1ヒット曲が18曲(ザ・シュープリームス時代に12曲、ソロ時代に6曲)もある偉大なシンガーなんですよね。

 ただ、80年代に洋楽を聴き始めた自分にとっては、60~70年代の活躍は知る由もなかったので、なんとなく、ディスコっぽい大人のシンガーってイメージだったんですよね。(多分、ドナ・サマーとの区別もついてなかった記憶があります💦)

「Upside Down」1980

「I'm Coming Out」1980

 
 また、マイケル・ジャクソンが大活躍していく中で、マイケルの姐御的な存在ってことも分かっていくんですが、特に「ウィ・アー・ザ・ワールド」でのマイケルとのリレーなんて印象的でした。


 正直、私にとって、80年代のダイアナ・ロスは大活躍してた存在ではないんです。
 でも、遡るように60年代や70年代の洋楽を聴いていくうちに、ダイアナ・ロスの存在感が理解できていくわけです。
 
 取り上げられるのは60年代の "ザ・シュープリームス" 時代が多いんですが、今回はソロとなった70年代以降の曲の紹介です。
 その場合、ソロ時代の曲は映画主題歌を追いかけて行くことも、楽しみ方のひとつだと思います。


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◎ 70年代の主演映画 & 主題歌について

 まずは、70年代にダイアナ・ロス自身が主演した3本の映画から紹介します。

『ビリー・ホリデイ物語』1972

監督:シドニー・J・フューリー
出演:ダイアナ・ロス、ビリー・ディー・ウィリアムズ

 伝説のジャズシンガー "ビリー・ホリデイ" をダイアナ・ロスが演じています。
 相手役は、後々、『スターウォーズ/帝国の逆襲』でランド・カルリジアン役のビリー・ディー・ウィリアムズですね。
 ダイアナ・ロスの女優デビューでもあるんですが、演技が不安視される中、公開されてみれば、受賞は逃したもののアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされるなど、意外と評価されることになりました。

 演技では評価されてたんですが、やっぱ "ビリー・ホリデイ" の歌声はなかなか越えられないですよね~、返ってビリー・ホリデイの偉大さを感じてしまいました。
 ただ、主題歌としてカバーした「Good Morning Heartache」はヒットしなかったものの、サントラアルバムがロングセラーとなったようです。

「Good Morning Heartache」



『マホガニー物語』1975

監督:ベリー・ゴーディ
出演:ダイアナ・ロス、ビリー・ディー・ウィリアムズ

 ダイアナ・ロスの2本目の主演映画は、ファッション業界を描いた『マホガニー物語』です。
 後で知ったのですが、実際、ダイアナ・ロスが衣装デザインも担当してるそうです。

 個人的な映画の評価は、まあ、それなりって感じだったんですが、やっぱ主題歌は名曲で、それだけで2割増しに感じました。

「マホガニーのテーマ」

 私にとっては、映画主題歌というより、ネスカフェのCMソングの方で馴染みのある曲だったんですが、ビデオで観ていてこの歌が流れてきた時は、ちょっと驚きました。



『ウィズ』1978

監督:シドニー・ルメット
出演:ダイアナ・ロス、マイケル・ジャクソン

 「オズの魔法使い」を、都会を舞台に黒人キャストで再構成したミュージカルを映画化した作品です。
 評価の高いミュージカルに比べて、この映画版はヒットしなかったみたいなんですが、実は”案山子カカシ” 役でマイケル・ジャクソンが出演してるんですよね。
 私自身、80年代のマイケル人気の中で、ビデオで観た作品でした。

 出来栄え自体は、まあ… って感じですが、ミュージカルシーンは楽しいです!

「Ease On Down the Road」

「A Brand New Day」




◎ 80年代の主題歌について

 ダイアナ・ロスの映画って、70年代の3本だけで、80年代は主題歌のみの参加です。

『It's My Turn』1980

監督:クラウディア・ヴァイル
出演:ジル・クレイバーグ、マイケル・ダグラス

 すみません、この映画は知りません💦
 多分、日本未公開作品です。(ビデオもあったのか…)
 なんか、若き日のマイケル・ダグラスが出てますね。

 ただ、映画は知らなくとも、主題歌の方は知ってます。(主題歌とは知りませんでしたがw)

「今度は、私 It's My Turn 」



『エンドレス・ラブ』1981

監督:フランコ・ゼフィレッリ
出演:ブルック・シールズ、マーティン・ヒューイット

 私が映画雑誌 ”ロードショー” を購読していた頃、好きな女優ランキングでいつも上位にいたブルック・シールズ主演の青春映画です。
 観た人は分かると思うんですが、この映画の時のブルック・シールズって、ムチャクチャ可愛かったんですよね。
 前作『青い珊瑚礁』で、すでに人気だったのですが、代表作とするならこの『エンドレス・ラブ』です。

 そして、この映画の主題歌が、ダイアナ・ロスライオネル・リッチーによる美しいバラードでした。
 80年代のダイアナ・ロスといえば、私にとってはこの曲なんです。

「エンドレス・ラブ」with ライオネル・リッチー



『リトルフットの大冒険』1988

監督:ドン・ブルース、ゲイリー・ゴールドマン
製作総指揮:ルーカス&スピルバーグ

 製作総指揮がジョージ・ルーカス&スティーブン・スピルバーグということで話題なったアニメ映画です。
 すみません、私は観てないんですが、主題歌は有名ですよね。
 多分、日本でダイアナ・ロスのソロ曲といえば、この曲が一番だと思います。

「If We Hold On Together」

 90年代に入って、ドラマ『想い出にかわるまで』の主題歌にも採用されて、日本で大ヒットした曲でした。
 この曲、歌詞がステキなんですよね~
 タイトルの "If We Hold On Together" は、"もし、私たちが支え合いながらいけば " (夢はかなうはず)みたいな意味になると思うんですが、さて、ドラマの結末はどうだったでしょう…


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 ダイアナ・ロスの映画主題歌って、数は多くないんですが、どれも印象的なんですよね。
 自分にとって、80年代のリアルタイムでは馴染みが薄かったダイアナ・ロスなんですが、その伸びやかな歌声とともに、やはり偉大なシンガーなのです。

 冒頭にも書きましたが、ダイアナ・ロスはソロになってからも、以下のようにビルボードNo1ヒットが6曲あります。
 上の記事では紹介しきれていない曲(太字曲)を最後に紹介しておきます。

◎ソロ時代の米ビルボードチャートNo1ヒット

Ain't No Mountain High Enough(1970)
Touch Me In the Morning(1973)
Theme from Mahogany (Do You Know Where You're Going To)(1975)
Love Hangove(1976)
Upside Down(1980)
Endless Love(1981)


「Ain't No Mountain High Enough」1970

「Touch Me In The Morning」1973

「Love Hangove」1976