制限があるから創造性が発揮されること(プレイリストとマイベスト)
Playlist & My Best-Tape
いやー、サブスクって便利ですよね。
自分はサブスクリプション方式の音楽サービスを使っているのですが、楽曲が豊富にあって、検索してるだけで楽しくなってしまいます。
新しい音楽との出会いはもちろんですが、昔、レコードで聴いてたアルバムも聴けたりして、ホント嬉しいです。
そして、サービスを使う時の楽しみのひとつが、”プレイリスト” を作ることですよね。
"note" の中でも、自分の作った ”プレイリスト” を公開している人がいますが、一定のテーマで構成された ”プレイリスト” には、その人の個性が出てる感じがします。
自分も、テーマを決めて、曲を選んでいくのですが、あまりにも素材となる曲が多いので、あれもこれもになっちゃって、トータルプレイ時間が2時間とか3時間とかになっちゃうことがよくあります。
でも、とりあえずセットしておいて、その時の気分で、聴きたい曲から聴けばいいやって感じでそのままにしています。
とっても簡単なんです!
でも、ほんとに便利だな~と感じると同時に、昔はけっこう大変だったな~ってことも思い出しちゃったりするわけなのです。
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【”マイベスト” テープ作り】
この ”プレイリスト” 作りの楽しさって、自分がカセットテープの時代に作っていた ”マイベスト” テープ作りに共通してるんですよね。
レコード時代、車に音楽を持ち込もうとするなら、カセットテープしかありませんでした。
その後、CDが定着してくるのですが、CDだと、購入したCDしか聴けず、自分の好きな曲だけを集めたりはできなくて、カセットと併用されてた時代があったのです。
その後、MDの登場やパソコンでの編集などが定着するまで、しばらくの間、カセットテープは生き延びていたのです。
カセットテープには、いくつかの制限があります。
まず、録音時間
基本はテープの”表裏”合わせて46分タイプ
他にも60分や90分、120分タイプがあったのですが、長時間タイプはテープが薄く、高温の車内では ”伸び”やすいと言われてたので(真偽は定かでありません)、自分の場合、ドライブ用には46分か60分を使っていました。
また、カセットテープはアナログなので、デジタルのように、”ピッ”と押すだけで次の曲の頭出しができるわけではありませんでした。
テープの”早送り”や”巻き戻し”の手間があったのです。
さらに、46分テープの片面が23分ですから、録音時間が20分しかなければ、残り3分間は無音が続くことになります。
そのため、ドライブ用に”マイベスト” テープを作るのであれば、23分の中に、できるだけ残り時間が少なくなるよう、曲の長さをふまえて構成を考える必要がありました。
そんな制限の中、曲を選び、時間と曲順を考えながら構成していく作業は、けっこう手間がかかります。
ただ、出来上がると、自分の作品みたいな達成感もあったりしたのです。
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手間がかかるということは、そこに、働かせる創造力が必要になる、ということだと思うんですよね。
46分のカセットテープには、10~12曲ぐらいしか入らないんで、まずは曲選びもたいへんです。サブスクなら、迷ったら両方入れちゃえばいいのですが、カセットには決断が必要なのです。
決断の時には、自分の好みだけでなく、収録時間、全体の構成なども考えながらなので、複数の感性を同時に使っていかなければならないのです。
世の中、便利になり過ぎちゃうと、あまり考える必要がなくなっちゃうんでしょうね。
ということは、逆に言えば、創造力を働かせるためには、多少、不自由な方がいいのかもしれません。
けっしてサブスクや ”プレイリスト” に罪があるわけではなくて、 ”プレイリスト” 作りを楽しんでいる人は、やっぱり何らかの制限をしながら楽しんでるように感じます。
と、いうことで
自分も、「80年代のUK音楽」のテーマで、「46分以内」という制限を課して考えてみました。収録できたのは10曲。
まず、好きなアーティストを選ぶことに悩みます。
デヴィッド・ボウイやクイーンは70年代、プライマル・スクリームやニューオーダーは90年代でもカバーできるので、自分にとって”80年代”って感じのするアーティストを選ぶことにしましたが、熟考の結果、ワムやポール・ヤング、カルチャークラブなんかは外す結果となりました。
さらに、そのアーティストのどの曲にするのかも難しかったです。
結局、代表曲っぽい選曲になってしまうとこに、自分の創造力のなさが出ちゃいましたね。
構成としては、明るい曲からドーン!と始まるより、少し静かに始まる感じにしたかったので、ピアノが印象的な、スタイルカウンシルの『My Ever Chainging Moods』を1曲目にしました。
それから、2曲目、3曲目には軽快なナンバ―の、デュラン・デュランの『Hungry Like the Wolf』、アズテックカメラの『Walk Out to Winter』が続くようにしてみましたが、なかなか80年代っぽい序盤だと思いませんか?
中盤は玄人好みのポリスやザ・スミス、スパンダー・バレエ、ティアーズ・フォー・フィアーズでつなぎ、終盤はXTCの『Mayor of Simpleton』とU2の『With or Without You』の名曲を持ってきました。
これで十分!って感じもするのですが、最後の最後にエコー&ザ・バニーメンwで締める!という......
まさしく、自分にとっての80年代らしい 「UK ’80s」の ”プレイリスト” が出来上がりました!
さっそく、車で流してると、楽しくて楽しくて、全曲を聴くために遠回りなんかをしてしまいました。
そんなことも懐かしかったりしたのです。
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