風景が美しい季節には、村下孝蔵の歌が聴きたくなる。
桜満開ですね~
ほんと春らしい感じです。
1年に何度か、”季節を報せる” 風景や光景に出会うことがありますよね。
昔より機会は減ったかもしれませんが、そこには変わらぬものがあるような気がします。(桜なんかは、ほんと変わらない感じがします。)
私の場合、そんな美しい風景に出会うと、不思議と聴きたくなるのが、故・村下孝蔵さんの歌声だったりするんです。
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村下孝蔵さんは、1980年、CBSソニーからデビューし、1999年、46歳で早世したシンガーソングライターです。
自分の中学時代、邦楽では、シティ・ポップやナイアガラサウンド、YMOが聴く音楽の中心で、すでにフォークは昔のこと、ニューミュージックも古さを感じさせてた頃です。
洒落た音楽を好みながらも、心のどこかに、素朴でアコースティックな音に魅かれる自分もいたんです。
そんな自分が好きだったのが村下孝蔵さんだったんですよね。
村下孝蔵さんを知ったのは、中学2年の時、「ゆうこ」が、じわじわとヒットしてた時です。
「ゆうこ」1982年4月
作詞・作曲:村下孝蔵 / 編曲:水谷公生
切ないんですが、いい歌だったんですよね~。
あまり飾らない感じでしたが、フレーズの歌詞が文学的で抒情的で惹きつけられんです。
伝えられない衝動的な思いを「海鳴り」に例えるなんて、純文学っぽくないですか?
もちろん、当時はあまり意味はわからないのですが、こういう言葉選びに感じるものがあるわけなのです。
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不思議なんですが、自分にとって、村下孝蔵さんは「春」のイメージがあるんです。
って、よく考えてみたら「春」に関係してる曲も多いんですよね。
そこから来てる当たり前のイメージなのかもしれません。
「春雨」1981年1月
作詞・作曲:村下孝蔵 / 編曲:水谷公生
離れて暮らしてた恋人の心変わりを知った「春」の歌です。
「初恋」1983年2月
作詞・作曲:村下孝蔵 / 編曲:水谷公生
言わずと知れた大ヒット曲なんですが、五月雨から始まるので、もう春も終わった頃のなのかもしれません。
ただ、2番の歌詞をみると、季節は巡ってる感じもするんですよね。
む~ね~を はなれない~♪
(むねをはなれない~♪)
い~ま~も はなれない~♪
(いまもはなれない~♪)
「踊り子」1983年8月
作詞・作曲:村下孝蔵 / 編曲:水谷公生
林檎の花が咲く頃なので、桜よりもっと後だと思いますが、何か肌寒さを感じているんでしょうね。
「少女」1984年4月
作詞・作曲:村下孝蔵 / 編曲:水谷公生
草笛、菜の花、夕月、鼻緒、灯り
日本の原風景みたいな世界なんですよね。
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桜の風景を見ながら、つい聴きたくなった村下孝蔵さんの話だったのですが、今日、聴いていたのはこちらのベスト盤です。
まあ、あまり公言はしてなかったんですが(友達には言いづらいこともあって)、高校時代によく聴いたベスト盤なんです。
当時、自分が持っていたのはカセットテープ版だったのですが、久しぶりに1曲目から聴いてしまいました。
やっぱ、言葉がきれいですよね。
なんか癒されました。
そして、村下孝蔵さんのアルバムジャケットには、よく「切り絵」のイラストが使われていて、より和の叙情性を増していたと思うのです。
あの「切り絵」を作っていたのは、村上保さんという彫刻家・イラストレーターの方です。
もはや、村下孝蔵さんの世界と、切っても切れない感じなんですが、やっぱり素敵ですよね。
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