![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/1983936/rectangle_large_f56f77103e90b853560c0d9f9ef56b20.jpg?width=1200)
島荘の奇想(「アルカトラズ幻想」)
今年の夏は、島田荘司さんの本を読みました。
1冊は文庫化された「アルカトラズ幻想」
なんといっても、帯の推薦文がすごい!
伊坂幸太郎さんの「僕には書けない!」
大森望氏の「そ、そんなのあり!?」
手に取っちゃいますよね、思わずw...
まあ、アルカトラズなんで、脱獄ものかと思いきや、目次を見てみると
第一章 意図不明の猟奇
第二章 重力論文
第三章 アルカトラズ
第四章 パンプキン王国
・・・・・・
う~ん、何でしょうね
第二章の「重力論文」は、まだ、いいとして、第四章の「パンプキン王国」って????
すでに意味不明な感じなのですが、読み始めると面白いんですね~これが
グイグイ読めます。
各章ごとに、雰囲気がまるっきり変わっちゃうんですが、一応、島田さんらしい力技で決着します。
同氏の御手洗潔シリーズの「アトポス」「眩暈」「ネジ式ザゼツキー」と同様の趣向の仕掛けがありますが、これって映像化できない仕掛けなんで、ついつい2回読んじゃいますよね。今回も、バッチリ炸裂してます。
まあ、ミステリーじゃない気がするんですが、ムチャクチャで面白い本であることは間違いなしです。
もう1冊は、映画化も決まっている「星籠の海」
御手洗潔シリーズの大作なのですが、これも、「アルカトラズ幻想」と同じく、意味不明にいろんなテーマが盛り込まれているんですが、中でも「村上水軍」を扱ってる部分が一番面白かったかな。
映画化を意識してなのか、ミステリーというよりも活劇といった感じで、面白いんだけど何か足りないといった印象でした。
.