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倖せと不幸せは二車線の道なのさ(There is a Song)

『雨のハイウェイ』:原田真二&クライシス(1983)


 ちょっと前に、みとんさんの記事を見て懐かしく感じた原田真二さん。

 それ以降、聴き直したりしております。


    自分が原田真二さんを意識したのは、実は初期作品の頃ではなくて、アメリカへの音楽留学を終えて、帰国後に出演した「ザ・ベストテン」の時なんです。

    その時に、披露したのが、この『雨のハイウェイ』だったわけです。


 ゥワィパァもぅ、ふるうぇてぇるよぅ♪

     って感じの巻き舌気味の歌い方と、琴?みたいな旋律が混じりあう不思議なサウンドが、「ザ・ベストテン」に不似合いに感じて、その違和感が印象的だったのです。
 そして、高校時代に聴いたアルバム『モダン・ビジョン』を経ながら、遡るようにデビューからの楽曲も聴くようになっていったのです。


 この曲の作詞は松本隆さん

  ワイパーもふるえてるよ
  河のようなハイウェイ
  電話から洩れた声の
  暗さが気にかかって

  倖せと不幸せは
  二車線の道なのさ
  時だけが僕の中を
  矢のように追い越すよ

 冒頭の ”ワイパーもふるえてるよ” の擬人化や
 ”河のようなハイウェイ” の比喩表現
 そして、”倖せと不幸せ”を”二車線の道”に例えて見せる辺り、やっぱり松本隆さんだな~って歌詞なんです。


 この不穏な歌詞が曲とマッチしていて、今、聴いてみてもカッコいいのです。

 もし君を失うなら
 生きる価値さえ
 生きる価値さえ
 生きる価値さえないさ




(みとんさんの記事はこちら)
 紹介されている「タイムトラベル」は、とっても素敵な歌なので、こちらもぜひ!