息子にとって毛布よりも温かいもの
子どもってすごいですよね。この世界に生まれてまだ僅かなのに、日々新しいことに出会い、学び、今を精一杯生きている。生まれ持った力や習得した力を使って、様々なサインで自分を表現しようとする。思いを伝えようとする。人と繋がろうとする。改めてそのサインを、できるだけ見逃さずに共に生きていきたいと思っています。
我が家の5歳の息子。おしゃべりが大好きで、「納豆ってスパイダーマンみたいだね」と言ったり、固まってきた膝の瘡蓋をみて「ゼリーになってきてる!」と驚いたり…。また、楽しかったことや、悲しかったこと、通っている保育園のことなどを自分なりに伝えながら、やりとりを楽しんでいます。
先日は突然、「ああ!なんか俺さ、今すごいやる気あるんだよね!」と言って掃除を始めていました。マイクロファイバーのタオルを雑巾にして、壁や床を拭いてくれたので、「ありがとう!助かったよ!」と言葉をかけると、「こちらこそありがとうだよ。感謝してます~!」と返事が返ってきました。いつ覚えたんでしょうね。優しい言葉がバタバタと家事をしていた私の心を温かくしてくれました。
そんな息子が最近、「寒いな~」と言うことが時々あります。気温も上がり、夜は寝苦しいこともあるこの頃ですが、確かに朝方は肌寒いこともありますよね。息子が「寒いな~」という時間帯はまちまちですが、私がブランケットを掛けると、「毛布よりあったかいものがあるよ!」「パパとママのほうがあったかいんだよな~」と言うのです。愛しい人の愛しい言葉。その言葉を聞いて寄り添い優しく抱きしめる。息子は満面の笑顔を浮かべています。息子にとって人のぬくもりや愛情は、毛布よりも温かいと感じられるようです。
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