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天然石を買いに行く ~とあるOLの乳がん日記【143】

143.

占いが終わって、帰りながら病院に電話しようと思ったら、母から2時間前くらいに今どこにいるかの連絡がきていたのでびっくりした。
折り返したけれど、繋がらなかった。
ひとまず病院は15時までの外出予定だったので、帰りが遅れる旨を連絡した。

占いの先生を教えてくれた友達にもメッセージを送って、やっと占ってもらえたことを言った。
そうしたら、友達がいきなり、言わなきゃいけないことがあると言い出した。

何かと思ったら、実は結構遠くに、引っ越すことになったと言った。
突然のことに私はびっくりして、いつからかを聞いたら、明後日だった。
さらにびっくりした。

とても寂しいと思って、せめて出発前に一度会えたらと思ったけれど、向こうも引っ越し前のドタバタで忙しくて、私もいつ退院できるかわからないので、難しそうだった。
会えそうだったら会おうねと約束した。
衝撃が大きくて、頭がぱぁんとなった。

連絡がとれていなかった母とは、ちゃんと連絡がとれて、お話ができた。
母は元気な声が聞けてよかったと言った。

**

次の日の外出は、昨日占いの先生に教えてもらった天然石を見に行こうと思った。
そんなに高くなかったら、お守りだと思って買ってしまおうと、まんまと思った。
少しでも安く手に入れられるかもしれないから、問屋さんがたくさんある町に行こうと思った。

あと、友達の引っ越しのこともあるし、先生に今週のいつ退院できるのか聞こうと思った。
朝方母から連絡があって、そのことを言うと、今日母も行けたら病院に行くと言った。

この日の外出は、もう歩くのも慣れたもので、地図を見ながらてくてく歩いて、問屋の町に繰り出した。
パワーストーンで検索をかけると、たくさんのお店がヒットしたので、どこから行こうか迷った。
ひとまず近いところから探していくことにした。

問屋さんの町にあるパワーストーン屋さんは、なんというか、どこも一見さんお断りな空気を出していて、入りづらいところばかりだった。
でも、さすが種類も豊富で、大小・色とりどり所狭しと並んでいて、壮観だった。

占いの先生に教えてもらった石は、パワーストーンにちょっと詳しい私でも、聞いたことのないもので、メモを手がかりに探し回ったけれど、見つからなかった。

仕方ないので、お店の人に聞いてみて、この石はありますか?と聞いたら、よく覚えていないけれど、結局それは石の種類の名前ではなかったので、結果的に、見つけることができなかった。
でも、まあ、いいか、と思えたので、そのあとちょっとだけぶらぶらしたあと、病院に戻った。

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