とあるOLの乳がん日記①
乳がん闘病中なので、(ホルモン治療中)誰か同じ立場の人の役に立てばと思い、facebookで全体公開していたものを、Noteに移動してきました☺
こんな人にお勧め(と勝手に思ってる)
・乳がん告知や病理結果を受けて、しんどい気持ちの最中
・乳がん告知されたらどうなるのか知りたい
・がんばってたりキラキラしたりしてる乳がん患者さんが眩しい
・うつになってしんどいときどういうふうに過ごしたか知りたい
・今はひたすら辛い。一番自分が辛い
日記の流れ
・なるべく淡々とあったことを書いています。
(面白い感じではないです^^
・乳がん発覚~手術~抗がん剤~うつ病~入退院~ホルモン療法の流れ
kindle本について
・このNote記事をすべてまとめたものをkindle direct publishingで電子書籍化しています♪→kindleページ「とある会社員の乳がん日記」
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お世話になったところ
日記内に登場するお世話になったところは、以下の記事にまとめています✨
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はじまり
1.
2018年10月31日、右乳癌ステージ1の告知を受けた。
ステージがなんであっても、ガンはガンだった。
ガンがわかったきっかけは、9月に受診した会社の健康診断で、私がこのときお世話になっていた派遣会社の福利厚生の一環の健康診断だった。
2018年の9月はとても忙しい月で、戦友のように一緒に駆け抜けてくれていた同僚が、9月で退社することが決まっていた。
この同僚は、私を会社に呼び戻してくれた恩人でもあって、そんな同僚が満を持して次のステージに旅立つことになっていた。
同僚の抜ける穴はとても大きかったけれど、それをカバーするための新しい人もちゃんと今月から入ってきていた。
そんなばたばたした状況にも関わらず、このタイミングで、私は有給を数日間とる予定だった。
いつもなら嬉しい有給だったはずだけれど、このときばかりは扱いにとても困ってしまって、どうしようと悩んでいた。
なぜかというと、この有給は、9月末で私が派遣社員から契約社員になる際に「消えて」しまうもので、残り日数と、残り有給数を考えると、とても使い切れそうになかった。
ダメ元で、派遣会社さんに、買い取ってもらえないか言ってみたけれど、まあ、そうですよね、という返事だったので、貧乏性の私は、少しでも日数を減らしたくて、やらなくてはいけないタスクと、カレンダーを睨みつけて、休みの目星をつけていった。
その中で派遣会社から来ていた「健康診断受診のお願い」の文字が目に入った。
でも、受診は9月末までだったので、どう考えても、入れる隙がなかった。
なので少しずつ、今年は受診を諦めようかという気持ちに、傾いていた。
最近忙しかったのもあって、私の中の重要度は有給>>>健康診断になっていたし、だいいち、9月末までに受診しなくてはいけないのに、9月に入ってしまった今から、予約がとれるとも思えなかった。
いつも何が引っ掛かるわけでもないし、1年くらい受診をしなくてもいいかと、そう思い始めて、そうしてすっかり、受診を諦める方向で気持ちが傾いていたあるときに、会社の指定するクリニックの中に、土曜日に受診のできるところを見つけた。
9月末の土曜日で、ぎりぎりの日程だった。
土曜日にわざわざ健康診断に行くために外出することに、面倒くささが先に出て、悩んだけれど、まあ、せっかく行けるならいいか、と諦めて、申し込みをした。
***
受診は何事もなく、滞りなく、終えた。
解放感いっぱいに10月を迎えて、派遣社員から契約社員へと雇用ステータスが変わったばかりだったので、やる気に満ちていた。
でも、数日後、いつもの健康診断結果と違う小さい封筒が送られてきて、不審に思った。
結果が届くのは、いつも2、3週間後なのに、受診から1週間も経っていなかった。
しかも、中身も、検査結果が入っているとは思えないくらい、軽かった。
なんだろうと思って、封筒を開けてみると、そこには「再検査のお願い」と書かれた紙だけが1枚、入っていた。
マンモグラフィと、乳腺エコーで引っ掛かっていた。
右胸一部石灰化、カテゴリー4。
「カテゴリー」という聞いたことのない単語に目が留まり、「4」という数字に、どきっとした。
頭をよぎったのは「ステージ4」という単語で、ガンの知識がほぼない自分でも、それがあまりよくないものであることは知っていた。
でも、それとは違うのを、再度確認して、もう一度その文字をまじまじと見た。
……カテゴリー4、ってなんだろう。
再検査のお願い、と書かれた紙に、それ以上の情報はなかったけれど、かといって、この単語を検索する気にはならなかった。
何より自分を落ち着かせたのは、その結果を私は前から「知って」いたからだった。
前年、胸に息苦しさを感じたときに、どういう流れかは忘れたけれど、急遽マンモグラフィをしたことがあって、そのときに、医者から「胸が一部石灰化していますが、まあ大丈夫でしょう」と言われていたのだった。
そこまで思い出して、私は一気に冷静を取り戻して、胸を撫でおろした。
頭の中でもうこの件は、再検査のお知らせが来て驚いちゃった、と笑いながら話す、友人への話題のネタにすることくらいにしか、思わなかった。
だから、その封筒をもらっても、すぐには行動を起こさないで、たくさんの郵便物が入っている場所に、封筒を仕舞い込んで、日常へ戻っていった。
***
友達と遊んだり、仕事をしたりで、何事もなく日々が過ぎていった。
応援しているグループのコンサートチケットも当たって、遠征だったので、ホテルの予約をすることになった。
でも、旅行サイトを見ると、なぜか前年より値段が倍になっていたので、他の場所にするか迷ったりしていた。
そんな日常を送りながら、ふとそういえば健康診断をしたクリニックに電話をしていないことを思い出した。
どちらにせよ、再検査をしなくてはいけないことになるのが面倒で、この忙しい中、またスケジュールを調整しなくてはいけないことを考えると気が重くなって、つい後回しにしていた。
でも、なんとなく、すっきりしないのも気持ち悪く感じて、やっと会社の休み時間にクリニックに電話した。
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