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FANTASTIC #02 "Do The Write Thing"

※これは、2016/9/23にLIKE THIS MAGに掲載していたものを引っ越した記事です。

こんにちは、LIKE THIS SHOPのアクツです。
よく文房具屋さんのペンコーナーにいくと、試し書き用の紙が置いてありますよね。
たくさんの人が試した筆跡の中に、自分の爪痕を残す。
グルグル書いたり、普段書かないのにアルファベットを筆記体で書いたりして、スラスラ感や、握り心地などを試している。
そんなにペンを多用しない僕は、ペンの書き心地よりも自分がかいているものや、誰かが書いたきれいな字が気になりだす。
そういう事に気を取られだすと、なんだか道具から「で、いったいあなたは私で何を書く気なんですか?」と、こっちが試されてる気になってくる。
つまり雑念ばっかで全然試せなくなっていく。デーム。

ある日、弊社のデザイナーでありイラストレーターの清水将司(以後将司)と2人で北星鉛筆の工場を訪れた。
営業の方にオリジナルの鉛筆が作りたいと相談したら「まずは工場へ」ということだった。
丁寧に鉛筆が出来ていく過程の説明を受ける2人、完全に社会科見学。
そして鉛筆の固さと濃さを実際に試せるところで将司がスラスラと試し書きをした。その時の光景が今でも忘れられない。明らかに鉛筆を使い続けている人の試し書きだったのだ。鉛筆を完全に使いこなし、本当にその道具を試していた。
僕は弾けない楽器をたくさん持っていて、そんな楽器達も弾ける人が使うと急に輝きだすことがよくある。まさにそんな感じ。

そんな将司がデザインした鉛筆。
2Bの消しゴム付。
ひさしぶりに使ってみると鉛筆って面白い。まず書き心地がいいし、鉛筆を削る行為もいい。鉛筆削りでやるより圧倒的にナイフがいい。ナイフで削る方がより使う人に便利な道具になるし、北星鉛筆で使われている木は、加工の段階で油をしみこませているので、削り心地が柔らかくて気持ちいいから。
鉛筆は道具として、柔軟性があるから、使う人それぞれの好みにちゃんと答えてくれる。
それでこんな素敵な絵が描けるんだなー。
上の絵は将司が10分くらいで書いてくれたもの。
このカエルが活躍する最新のZINE(絵本のおまけ)ものすんごくフレッシュ!


・LIKE THIS SHOPオリジナルの鉛筆
・清水将司の絵本「みんなでさがそうどこどこかくれんぼ

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