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スラッシュキャリアの幕開け

スラッシュキャリアと副業の違いを考える。

1つの仕事に縛られることなく複数のスキルや経歴、肩書きを持つことをスラッシュキャリアといい2016年頃より耳にするようになった。
それは副業の目的と大きく異なり自分の市場価値を高めるチャンスと捉えること。
アフターコロナへと進む中、保険を掛ける副業か、自己表現としてのスラッシュキャリアかを考えてみた。


アンテナを立て、慌てずに急ぐ

入社式をリモートで行っている画像が映し出される。そこには、新しい門出の華やかさは無く暗いニュースとして刻まれる2020年。
とは言え、Instagramやfacebookからは知り合いの転職、結婚、出産などの明るいニュースが新しい活動ストーリーとして流れ込む。
趣味の裁縫に人気のいいね!がついて、彼女の作ったマスクにいい値$が付いて拡散されている。きっとハンドメイドのバックなんかも売り始めるにちがいない。
そういえば、最近学生時代から何となく続けていたバンド活動、キーボドの週末レッスンを今流行りのプラットホームを活用して始めた人もいれば
webメディアで釣りのコラムを書き始めた人もいる。
最近、この辺の話を確かに周でよく聞く。
自粛生活が続く中、見えないその先を見据えてなんとなくのしかかる不安と
豊かに過ごそうとするアンテナが合致した時点で何かしら動きだしている人達だ。

2018年の副業元年から2年が経ち世の中的にはオープンイノベーション的な文脈で会社への還元を視野にいれ、副業解禁を表明する企業が増えている。
政府も人生100年時代構想会議が設置されて副業につなげられるような学びなおしの制度も拡充と促進に取り組んでいたのが2017年。
2017年以来の結果が出たというよりは、動き出した人たちの近況報告をさかのぼって思い出してみると自分の好きな事や得意な事をコツコツとやっていた姿、楽しんでいた姿を思い出す。
いきなり副業をスタートするというよりは、趣味の延長でゆるく活動していたら自然と副業につながった……というケースが多いようにも感じる。
スタートダッシュのカウントダウンをしている人にとってもコツコツ積み重ねてきたら形になってきた人にとっても2020年副業・兼業の本当の幕開けとなる時代が来るのかもしれない。
アフターコロナの合図がスタートダッシュの合図となるかもしれない。
ゆっくりとはしていられない、慌てずに急がなければ。
#副業
#起業
#働き方

スラッシュキャリアという働き方

とは言え現時点で副業や兼業に興味を持ち実際に副業をしている人は、どれほどいるのだろう。ジャパンネット銀行の「働き方」に対する意識の調査によると起業・副業に対する関心度の高さは顕著であり、1つの職業に縛られることなく、複数の仕事・活動を掛け持ちする新しい働き方=「スラッシュキャリア」に興味を持つ若い人が多いという。
理由として、収入という尺度にとらわれることなく、自分が好きなことを仕事にできる、好きな事で繋がれるゆえに人間関係が良好など、自分らしく働けることも大切なポイントであると考えている。
まさに、自分の好きな事をコツコツとやって実績を積み上げてきた人たちである。

働く女性のうち、既に何らかの副業を実践しているのは15%未満ではあるが
興味関心、可能であれば副業をしてみたい人は、全体の7割に及ぶという。
若い年代だけではなく複数の収入源を持つことにより、自分らしさを大切にしながら金銭面の不安を払しょくするという新しい働き方がますます増えてゆくのだろう。
#スラッシュキャリア
ジャパンネット銀行
https://www.japannetbank.co.jp/company/news2018/180725.html

保険を掛ける副業か、表現としてのスラッシュキャリアか。
1つの仕事に縛られることなく複数のスキルや経歴、肩書きを持つこと=スラッシュキャリアは、副業の目的と大きく異なり自分の市場価値を高めるチャンスと捉え若い世代にはすでに浸透している考え方・生き方である。
特に海外では、デザインやアート関係の職種に増えている傾向があり、働き方も自己表現であり自分が生み出すデザインやアートなのだろうか。
Aというプロジェクトを立ち上げ投資家からの資金調達をしている最中の女性が夕方になると友人の会社でデザイナーとして働く、雇用関係を結んでいるというが働く理由は、この仕事が好きだから、仲間といると幸せだから、それが自分らしく生きるという事なの。と、話している。
それが大きな理由なのであれば、人生100年時代を迎えスラッシュキャリア的な働き方をするのは、50代以上や定年以降の層にも広がり、その市場価値も上がるだろう。

保険を掛ける副業的働き方から市場価値を高め組織や制約にとらわれることなくスラッシュキャリア的な働き方へと変わってゆくのだろうか。
副業デビュー世代が先か、スラッシュキャリア世代が台頭を現すかは解らないが今この時代に働ける幸せ、個としての働き方が尊重される時代の追い風になる事は確かなのだろう。
自分らしくにこだわりキャリアを重ねてゆき1つの仕事に執着しない。
副業であれスラッシュキャリアであれ自分の好きや得意な事だからこそ挑戦も失敗もできる事もある。
#自分の好きなことで生きる

スラッシュキャリアのススメ

スラッシュキャリアとは、SNSのプロフィール上で経歴や趣味を/(スラッシュ)で表すことからそういわれるようになった。
例:漫画家/星空研究/料理/マーケティン/鉄道旅

わたくしもちょっと書き出してみた。
創作家/女性起業支援家/イベント企画運営/蝋のオタク/2分で寝れる人
書き出してみると自分の市場価値というより何に情熱をかけているかが鮮明となる。であれば、副業とは、働き方であり、スラッシュキャリアとは
理想としたい生き方なのかもしれない。



小さな教室をひらく学校 http://smallclass.jp/  
廣瀬祐子