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【architect】母親は建築家|永山祐子

2020ドバイ国際万博博覧会が2021年10月からはじまる予定だ

コロナの影響で一年延期になったが着々と準備が進んでいるようだ

そもそも万博とは国際博覧会または万国博覧会のことで、ひろく色々な国や人に新しい文化や技術を紹介し、将来の展望を示すことを目的としたイベントである
世界初の万博は1851年のロンドン万博である
日本では1970年の大阪万博、2005年の愛知万博、そして2025年には大阪万博が再び予定されている

万博には各国が先進的かつその国のアイデンティティを示す展示物が建設される
1970年の大阪万博の際は、芸術家の岡本太郎氏の太陽の塔が、建築家丹下健三の手掛けたお祭り広場を突き抜ける巨大な建築を作り出した

今までの各国での万博においてもその時代を代表する建築家が日本館を設計してきた

1937年のパリ万博は坂倉準三氏
1992年のセビリア万博は安藤忠雄氏
2000年のハノーバー万博は坂茂氏

そしてドバイ万博の日本館の設計は女性建築家の永山祐子氏である

永山祐子氏は今最も注目されている女性建築家のひとりである

多くの優秀な建築家を輩出している建築家青木淳氏の元で学んだのちに2002年に27際で独立している
初期の作品である東京谷中の『カバヤ珈琲』の改修は訪れたことがあるが好きな喫茶店のひとつである

女性ならではのしなやかな感性としっかりとしたロジックをもった建築家だと私は思っている

特にロジックやコンセプトを形へ昇華させる際の感性は秀でているように思う

(写真はHPより引用しました)

ドバイ万博の日本館である
コネクトというコンセプトのもと中東と日本をつなぐデザインであるようだ

最近では群馬の前橋に完成した
メガネブランドのJINSの『JINS PARK』も特徴的なデザインである

(写真はHPより引用しました)

素材感の繊細さとダイナミックな形が面白いですね!

冒頭のタイトルに戻るが、永山祐子氏は2人のお子さんの母親でもある
以前読んだ本にはお子さんが幼い頃は独立してしばらくしてからのことでスタッフも少なく相当大変だったそうだ
事務所の代表が6時前には退社して仕事を回すのは並大抵のことではない
しかも家のこともやりながら実績を積み重ねていくのがどれだけ大変なことか…

周りのスタッフにも助けられながら今では万博の日本館を設計する建築家になられたのだ

女性は出産で職場を離れざるおえないこともあるが夢を持って成長している姿は素晴らしいと思う
またここまで至るまでに家族や周りのスタッフの助けがあってのことであると思う
周囲の支えも素晴らしいが、それだけ人を惹きつける魅力と力強さを持った永山氏の才能があってのことだろう

これからも子育てをしながら働き、やりたいことを実現する女性がたくさん生まれる社会になることを願っている

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