【small design】ガリバートンネル
ドラえもんの道具に出てくる『ガリバートンネル』
このトンネルを抜けると体も服も靴も小さくなってしまうという面白い道具だ
スモールライトも同じような効果があるがスモールライトは効果が三日間だけであり、ガリバートンネルには期限がないらしい
トンネルを抜けると、全く違う世界が広がっているのは感動的である
川端康成の『雪国』の冒頭
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」
は有名である
トンネルを抜けた先には何か別世界に来たかのような期待感がある
ガリバートンネルは、小さくなってしまうという夢のあるトンネルである
実際にはまだ実現はされていないと思うが近い将来、実現してもおかしくないような気もしている
もし僕ら人類みんなとウルトラマンとバルタン星人が一緒に入ったら、僕らは蟻の目線で人間サイズのウルトラマンとバルタン星人が戦っている様を見ることになる
街は破壊されずに済むがどこか違和感を感じてしまうかもしれない
そんな空想をしてしまうのも、ここ数日の季節外れの猛暑のせいかもしれない
しかしガリバートンネルのように実際に小人になってしまうのは無理かもしれないが、建築に応用することは可能なのではないだろうか
イタリアなどの西欧の街並みでは、人のスケールより明らかに大きな扉が並んでいる
以前フィレンツェに旅行で行った際に、大聖堂の大きな扉を入ると空に向かうような大空間が広がっている建築に感動をした
スケール感が人のスケールを超えることである意味非現実的な体験が生まれる
建築と人間のスケール感の差異がデザインになることもあるのである
僕は『small design』で小さな建築をつくりたい訳ではない
だから狭小住宅とかミニマリストを語るつもりはない
人が感じるスケールをコントロールすることで生まれる豊かさを表現したい
色々なところにsmall designが活かせるヒントは転がっている
そんなアイデアを書き溜めていきたいと思う