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〖本紹介〗女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。
こんにちは。4回目の投稿です。
学校の課題に追われ、お久しぶりの投稿になってしまいました。
初回からお伝えしている通り、私は小さい頃から本が大好きです。本を好きになったきっかけは、母の読み聞かせだったと思います。
寝る前に読んで欲しい本を持っていって、布団の中で母に読み聞かせしてもらうのが小さい頃の日課でした。
小学生になると、図書室で自分が好きな本を借りたり、本屋さんで買ったりして。
高校生までは基本的に小説ばっかり読んでいました。もちろん今も基本的には小説を読みます。
でも、大学生になってから、エッセイを読むことが増えました。やっと、エッセイの面白さに気づけたのです!遅すぎるかもしれませんが…。
エッセイって、書き手さんの感情や思っていることが素直にダイレクトに書かれている気がして。他人の日記を読んでいるような感覚になれて、それがとても面白いなーと。
そして、今回紹介するのは、私がエッセイの面白さをようやく理解出来るきっかけになったこの本。
〖女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。〗
ジェーン・スー
【あらすじ】
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【おすすめポイント】
①魅力的過ぎるタイトル
女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。
このタイトルを見かけて素通りできる女性っていないのでは?ってくらい魅力的なタイトルだと思いませんか??
私は、本屋さんでこの本を見かけて、思わず手に取ってしまい、すぐに購入してしまいました。
タイトルだけでここまで惹かれた本はこれが初めてかもしれないです!
もちろん、中身もタイトルの期待を遥かに上回る魅力的な文章ですが、タイトルにここまで惹かれたのは初めてだったので、おすすめポイントとして書かせていただきました🙌
②あっという間に読めるテンポの良さ!
この本こそ、本が嫌いだという方にぜひ手に取って欲しい1冊だなと思います。
文章を読むのが嫌いな人でも、この本ならあっという間に読めちゃいます!
小説だと、文章を読むのが苦手な人は、途中で人物相関図が分からなくなって混乱したり、伏線ありすぎてよくわかんないんだけど!ってこともあると思います。
でも、この本はエッセイということもあり、いい意味で単純かつくだけた文章で、友達が話しているのを聞いているみたいな感覚で読み進むことができるはずです。
しかも、お話しが細かく分かれていて、1つのお話が数ページというものもあるので、寝る前に1話ずつ読むっていうのもおすすめな気がします!
読み始めたら、紙をめくる手が止まらないって感じでどんどん読み進められるとってもステキな1冊です。
③飾らないありのままの文章
この本を読み終わって最初に思ったのは、ジェーン・スーさんとお友達になりたい!ってことでした。笑
本好きの人間からすると、小説家の方とか作家さんって雲の上の存在で、遠くて、The先生!って感じだと思うんです。
でもジェーン・スーさんには仲良くなりたいって感情を持ってしまいました。いや、この本を読めば絶対みんなそうなります笑
文章を書く方で、ここまで身近に感じられる方(自分が勝手にですけど)初めてだなーと。一緒に飲みに行ったらそれはそれは楽しいんだろうなーと。笑
そう思える理由のひとつが文章の飾らなさ!きれいごととか気取る感じとかが全くなくて。むしろ素直に言い過ぎじゃない?っていうくらい、気持ちをダイレクトに文章にしてくれているから共感できるんじゃないかなと思います。
女性の様々な努力を「甲冑」と表現して、女性の日々の生活を面白おかしく、素直に書いてあります。
私が特に好きなお話が
「保護のフリして漏れ出して」と、
「シンデレラはリアリスト」です。
「保護のフリして漏れ出して」では、スマホケースという「本体を保護する」ものが、実は自分の個性を溢れ出してしまっているという視点で書かれています。
本来保護するもので、自分をさらけ出してしまっている、こんな発想なかったなーと。でも確かに自分のクリアケースのスマホカバーには、大好きなアーティストのステッカーが挟まっています…笑
保護とは真逆のことを自然とやっちゃってるんですよね。笑
「シンデレラはリアリスト」では、ディズニー映画のシンデレラを題材に、シンデレラに対する皮肉が書かれています。笑
シンデレラと聞くと、かわいそうな女性が幸せになる!っていうイメージを私自身も持っていましたが、よくよく考えると、シンデレラってかわいそうなのか?と。
-え?舞踏会に遅れてきて、なんでいちばん目立つ場所で今日イチの笑顔ができる?衆人環境のもと、王子と二人、周りが見えないような顔で踊れる?-
-(舞踏会に)「来られた!」ってあなた、王子に見つかりに来たんでしょう!?しかも魔法のせいにして、あっという間に王子の前から消えるし。どうかと思うよ。-
ここを見た時思わず笑ってしまいました。確かに言われてみればそうだよなって。笑
シンデレラって実は、あざとくて計算高い女性に嫌われる女性なのでは?と!笑
女の子なら一度は憧れたことがあるであろうシンデレラをここまでマイナスイメージで書くのが新しいし面白いなと。
ただ皮肉っぽく書いているのではなく、おとぎ話を現代社会っぽい感覚で書いているから面白いんだろうなと思います。
このお話の他にも、女性の日常が面白い角度から描かれています。どれもスーさんの体験談なので、妙にリアリティがあって、こういうことあるある!って笑いながら読めるはずです!
個人的には、さすがに言い過ぎじゃない?考え過ぎじゃない?って思う部分もありましたけど。笑
でも、きっと、この本を読み終わったあと人は、ジェーン・スーさんのファンになっていると思います!
この本を書かれた当時のジェーン・スーさんは40代なので、40代の女性にしか分からないであろう感情とか経験も書いてあって。私はまだ大学生なので、そこの部分は「へー」って感じでしたが、読む方の年齢層によって共感できる部分にも違いがあるんだと思います。
だから、この本をこれから先、年齢を重ねる度に読み返すのが楽しみになりました。
歳を重ねるごとにこの本に対する感じ方が変わるんだろうなと。
ほんとにほんとに全女性(もちろん男性にも)読んで欲しい1冊です!強制的に配布したいくらい大好きな本に出会えました😬
この本は、これから何回も読み返すことになるんだろうな〜。
以上!〖女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり〗の紹介でした!