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アンゴラの国旗に見る日本語由来の名称を有するものとは?


トップ画像の国旗は
アフリカのアンゴラ共和国のものです。

アフリカ大陸
は独立戦争で流されたアンゴラ人の
星のついた歯車鉈(ナタ)
労働者を表しているとされます。

そして、この中にはアンゴラ人に

「これはなんていうの?」

と、現地での呼び名を訊ねると、

「えっ、日本語?!」

と思ってしまう答えが返ってくるものがあります。

しかも、それは辞書にもきちんと

「日本語が語源」

だと記されていますし、

ブラジルでも、ポルトガルでも、アフリカ葡語圏でも
同じ意味の単語として存在します。

あれま、びっくり!!

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その単語とは、

「catana【カーナ】」、


「鉈(ナタ)」を意味する単語です。

私自身、中学校(だったかな?)でこの単語を学び、
その際先生に

「これは日本語が由来だから、君も知っているだろう?」

と、話を振られたことを覚えています。

但し、あくまで「鉈(ナタ)」ですから、
日本の「刀」とは異なり、
農具の仲間です。

西洋の「剣」であれば、

「espada【エスパーダ】」

といい、

「日本刀」を説明する文書などにも

「Katana: espada japonesa, ...」


云々と記されていることがあったりします。

*****

農具としての「catana」
完全にポルトガル語になってしまっており、
それが証拠に「カ」が「ka」ではなく、「ca」と表記されます。

そして、「catana」と検索すると、

「catana」を売っている農具屋さんのサイトが数多くヒットします。>笑


ちなみに
翻訳サイトなどで「catana」を変換させると、
英語なら「machete」
日本語なら「マチェーテ」
という単語が出てきます。

そこで「machete/マチェーテ」を調べると、

「中南米でサトウキビの伐採などに用いられる山刀(なたに似た刃物)」

といった説明が出てきます。

実際、ポルトガル語にも「machete」という単語は存在するので、
これを翻訳サイトに掛けても同一の結果が得られます。

つまり、
「machete」「catana」も概ね同意語だと解釈されるものの、
ポルトガル語圏全体において
「catana」の方がメジャーだということかと思われます。

更に、
「machete」の場合は、

伯葡語なら【マシェッチ】、
欧州葡語なら【マシェットゥ】

と発音が若干異なりますが、

「catana」であれば、
ぶれる要素がないので、

どちらのポルトガル語でも
ーナ
という読みになるのです!

*****

というわけで、

なにかと一致しない単語だらけの2つのポルトガル語が
ぴったり一致したと思ったら、

ナント!日本語由来の単語だった!


というお話でした♪


本日もお読み頂き、誠にありがとうございました!

2021-07-03 (14) - コピー

※ 上記はこたつぶとんさんのイラスト「癒しの魔法使い 猫」を
加工させて頂いたものです。


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