【ポルトガル語】「à mesa」と「na mesa」と「a mesa」の違い
折角
キモキャラの紹介もしたので、 w
⇓
「メインキモキャラ」であるリングァルーダによる
ポルトガル語のレッスンをもう一本ご紹介しますね♪
⇓
「comer【コメール】」
(↾末尾の【ル】は発音しない人が多い)が
「食べる」という意味の動詞です。
そして「mesa【メーザ】」が
「テーブル」という意味になります。
この「comer」と「mesa」を結ぶ
「à」、「na」、「a」
という3つの小さな単語が
今回のレッスンの核を成しているわけですが、
① の「COMER À MESA 」こそが
「きちんとテーブルに着いて食べる」
ことを表す
正しい文なのですが、
「à 」
と、「a」の上に記号が付いていることが
ミソなわけでして、
以前もこちら ⇓ で紹介したとおり、
こういう向き⇓の記号が付いた「a」は
前置詞の「a」と定冠詞の「a」が合体したものですよ♪
という意味なのです。
この記号をはずしてしまうと、
定冠詞だけが残っているように見えてしまい、
そうであれば「MESA」は直接目的語だと解釈され、
③ のように、
「COMER A MESA 」
(テーブルを食べる)
という意味になってしまうというわけです。
😲😲😲
さて、こうなると、
あとは2つ目の例である
COMER NA MESA
⇓
「テーブルで食べる」
⇓
(テーブル [という場所で] 食べる)
というケースですが、
「① と ③ については
『a』と『à』だから
間違いやすいと分かるのだけれど、
どうして似てすらいない『na』も
比較対象として引き合いに出されているの?!」
と思ってしまう人もいるでしょう。
しかもこの「na」とは、
前置詞の「em」と定冠詞の「a」が合体したもので、
その前置詞「em」のポ→英辞書での第一語義は、
同じく前置詞の「in」なのです!!
なにかと英語と比較しがちな日本人とすれば、
「『on』ならともかく、よりによって『in』なの?!
『テーブルの中』ってどこよ?!
そもそもリングァルーダはテーブルの上で食べているし!!」
とツッコみたくなってしまいますよね…。
😅😅😅
実は、実は…、
ポルトガル語の前置詞の「em【エン】」は
英語の「in」の意味の他に
「at」の意味もあり、
「どこそこで何々をする」
という文の場合は、
今回の①の「テーブルで=テーブルに着いて」
のような特殊の場合を除いて、
「で」は、そのあとにくる名詞によりけりで
・そのままの形である「em」
・男性形・単数の定冠詞「o」と合体した「no」
・女性形・単数の定冠詞「a」と合体した「na」
・男性形・複数の定冠詞「os」と合体した「nos」
・女性形・複数の定冠詞「as」と合体した「nas」
と、
姿形を変化させながらも、
十中八九登場する前置詞なのです。
つまり、
「comer em São Paulo」
であれば
「サンパウロで食べる」、
「comer no restaurante」
であれば
「レストランで食べる」
といった塩梅です。
結果、その流れで
「テーブルに着いて食べる」という意味の
「テーブルで食べる」についても、
普段の会話では
「comer na mesa」
と言ってしまうのが通常で、
とりわけブラジルでは、下手に正しい形である
「comer à mesa」
などと言おうものなら、
「何をきどっているの?」
とすら思われ兼ねません…。⤵
ですから
勉強が苦手で
国語の時間はいつも居眠りしていた
などという人の場合は、
「comer à mesa」が正しい
ということはおろか、
「comer à mesa」
などという表現があることすら知らない
なんてことも少なくないのです!
いわば、日本語で言うならば、
「見れる」・「食べれる」のような「ら抜き言葉」のように
とうに定着してしまっている誤用ってことですね…。💦
この漫画をお借りしている
「Gramática em Quadrinhos」
(=「漫画で文法」)
⇓
というサイトは
一般のブラジル人向けサイトなので、
このような
「一般に浸透してしまっている言葉の誤用」
についても多く紹介しているというわけです。😜
そして、
「一般に浸透している」ということは、
現地で生のポルトガル語を覚える学習者も
当然
このような誤用をそのまま覚えてしまいますから、
こういったことを教えてくれるサイトは
やはり貴重だということですね♪
というわけで、
本日はこの辺で🎵
お読み頂き、まことにありがとうございました!
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