ポルトガル語で「はい、チーズ!」
写真を撮るとき
「笑って!」という意味で
「はい、チーズ!」
と言ったりしますよね。
日本語で「チーズ」なのは、
英語の「Say cheese!」からの借り物だからですが、
いずれにせよ
「い段」の音で
笑顔を引き出すことさえできれば万事 OK なので、
韓国では「キムチ―!」、
中南米では「ウイスキー!」、
タイでは「ペプシー!」だったりもするようですが(笑)、
ときどき
スウェーデンでは「オムレット!」というらしい(?!)、
スペインでは「パタータ」(ポテト)というらしい(?!)、
といった
「なんでやねん!」な情報も見掛けますが…、
そんなのどうってことありません!
何故なら
ポルトガル語で伝統的に使われているのは
「Olha o passarinho!」
【オーリャウ・パサリーニュ!】
(=「鳥を見て~!」)
というフレーズなのですから…!
😂😂😂
いや、
最近のブラジルでは
日本語同様、
英語の「Say cheese!」をアレンジした
「Diga Xis!」
【ヂーガ・シース!】
(=「『シース』と言って!」)
と言うのが主流のようですが、
案外
「鳥を見て~!」
の方が
「古っ!!www」
とか言いながらの
笑顔の引き出し効果が強かったりもします。
😅😅😅
さて、
兼ねてより
何故『鳥を見る』のかが意味不明で
ずっとモヤモヤしていたので
今回調べてみました。
すると、この表現が
マジ「古い」ものだと判明しました。w
「昔の写真は撮るのに時間がかかり、
被写体となる人は
何分も微動だにせずにいなければならなかった」
というのは
知られた話ですが、
まさにそれに関係していました。
ポルトガル語圏の昔の写真屋さんは
カメラの上部にくるように
鳥かご又は鳥の置物を設置して
「この鳥に集中して!」
「この鳥をじっと見つめて!」
と声掛けしながら
被写体に
じっとしていることを促したのだそうです。
「昔の写真は撮るのが大変だったため
皆仏頂面をしている」
というのもよく聞く話ですが、
まさにこの
「Olha o passarinho!」
【オーリャウ・パサリーニュ!】
(=「鳥を見て~!」)
という表現も、
決して笑顔を促すものではなかった
ということですね…!
(-ロ_ロ-)✧φ))ナルホド!!
それなのに、
今では
「古い」からこそ
笑いを呼び起こせる表現になっているとは
なんとも
「嬉しい誤算」というか何と言うか…
ですが、
「鳥を見て!」
と言われて面白がるにも
それが古くから
写真を撮るときに使われていた表現だということを
認識している必要がありますから、
この表現を初めて聞く外国人や子供などは
「えっ?!」
( ゚д゚)ポカーン
となってしまうこともあるでしょう。
事実私の母などは、いつも
「変な表現よね~。
『鳥を見ろ』なんて言われたら、
みんな上を見ちゃうじゃない!」
と文句を言っていました…。w
そして
そんなこんなを踏まえた
「モニカと仲間たち」の漫画がこちら。
↓
「さあ、みんな!」
「笑って~!」
「鳥を見て~!」
とモニカが言うと、
古い表現を聞いたこともなかった男の子達は
「鳥を見て!」が「あっ、鳥の襲来だ!」に
聞こえてしまったというわけです…!笑
😅 😂 🤣
ここで今度は
「Diga Xis!」
【ヂーガ・シース!】
(=「『シース』と言って!」)
の「 Xis【シース】」についての豆知識を!
ブラジルのファーストフード・メニューの例
↓
本日もお読み頂き、誠にありがとうございました!
※「はい!大口開けて鳥を見て!」(笑)、否、
「大口 ネコ」はこたつぶとんさんの作品です。