【ポルトガル語】「ドアを叩く」とか「ドアで叩く」とか…
毎度だらしなく舌を出している
リングァルーダさん ⇓ が、
今回教えてくれるのは、
「ドア」と「叩く」を使ったいろいろな表現です。
…って、
「『ドア』と『叩く』なら『ノックする』ってことでしょ?
それ以外に何があるの?!?!」
と思ってしまいそうですが、
意外や意外、
こんなにバリエーションがあるのです!
⇓
こうしてみると、
「ふ~ん、なるほど、そうなんだぁ~!」
と思いますが、
これがこれが
なかなかの曲者でして…。
❇❇❇
まずは上段の2つを見てみましょう。
「Bater à porta」(=ドアを叩く [ノックする])
と
「Bater na porta」 (=ドアを叩く [殴る])
を比べてみると、
前置詞が「à」と「na」となっており、
それなりの違いがあるので、
「覚えりゃ済むワ ♪」
と、記憶の良いあなたなら思うでしょうが、
今度は縦左側の表現を比べてみると、
「Bater à porta」(=ドアを叩く [ノックする])
と
「Bater a porta」(=ドアをバンッと乱暴に閉める)
となっており、
おやおや、この2つは
「a」の上にアクセントがあるかないかだけの差ですね。
…って、そういえば、
つい先日もこういうケースがありましたね…。
この ☝ 記事の中でも書いていますが、
「a」と「à」は
文中のものを発音すると、
同じように聞こえてしまうのです…。
そして
よほど紛らわしい文の場合は、
アクセントの付いた「à」は
前置詞の「a」と定冠詞の「a」の組み合わせであることを意識して、
「アー」と長めに発音して相手に伝えます。
…とは言っても、
これは、ある程度フォーマルな場においての
比較的学歴の高い人達の会話の場合で、
家族や友達同士の会話では、
「ノックする」と言おうとする場合は
「Bater na porta」 (=ドアを叩く [殴る])
という表現を使ってしまいます。
小さい頃から勉強が好きだった人、
根っからの文系の人や読書家の人、
はたまた仕事で文を書くことが多い人以外の
大半のブラジル人が
「ノックする」は
「Bater na porta」だと思って暮らしていますから、
「Bate na porta, que ele deve estar.」
=「彼、今いると思うから、ノックしてごらん」)
とか、
「Quando chegar, bate na porta, porque a campainha está quebrada.」
(呼び鈴が壊れているから、着いたらノックして!」
といった会話を、
老若男女、貧富の差も何も関係なく、
誰もがしているのですが、
上に挙げたような
文法が好きだったり何故か文法に詳しい人達だけは、
「自分も普通に言うけれど、これって間違っているんだよナ」
と、思ったり思わなかったりしながら暮らしています。w
だって、
正しく「ノックする(「Bater à porta」)」なんて
言った日にゃあ、聞いた人全員が
「「Bater a porta」(=ドアをバンッと乱暴に閉める)」
だと思ってしまうわけですから、
要らぬ誤解は、出来るだけ避けたいですもんね♪
😅😅😅
結果、今回の漫画の例文で
唯一紛らわしくないのは
「Bater com a porta」
(=(何かを)ドアで叩く)
だということになりますが、
何かをドアで叩くなんてことは、
一生…どころか
十生に一度あるかないかだと思われますので、
ちっとも嬉しくない話だというわけですです…。💦⤵
(ノω`*)マイッタ・マイッタ
何はともあれ、
本日もお読み頂き、まことにありがとうございました!
文法的に言うと、これ ☝ は「Bater à porta」。
「Bater na porta」は本来、
最低でもこんな 👇 イメージ。
そして、
こちらが
「ノックするのを激しく躊躇するドアノッカー >爆!
⇓
失礼しました~!!
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