「モニカ」ってご存じ?
向かって左から2番目の ↑
赤い服の女の子が「モニカ」、
ブラジル人なら誰もが知る
怪力自慢の女餓鬼大将(笑)です。
このキャラクターの生みの親は
ブラジル人漫画家の
Maurício de Sousa
【マウリッスィウ・ジ・ソウザ】
(カタカナ表記:マウリシオ・デ・ソウザ)
で、
「モニカ」は1963年に産み出されたキャラクターです。
モニカには大勢の仲間がおり、
全員をまとめて
Turma da Mônica
【トゥルマ・ダ・モニカ】
(直訳:モニカの仲間
日本での一般訳名:「モニカと仲間達」
日本でのアニメの訳名:「モニカ&フレンズ」)
といいます。
主な登場人物(ほんの一部ですが)は以下のとおりです。
そして、メインキャラクター4人については、それぞれの両親も
頻繁に登場します。
この他にも数多くのキャラクターがいるのですが、
キリがないので割愛しますね!
「モニカと仲間達」の雑誌
(冊子のような「Gibi【ジビー】」と呼ばれるもの)は
50年以上発行され続け、
1970年代からはアニメ化もされました。
下に貼るのは、キッズステーションで放送された
エピソードの1つです。
怪力のモニカは、気に入らないことがあると
大事なぬいぐるみのウサギの「サンソン」で
相手を殴ったり、
ウサギをその怪力で投げつけてきたりします。
そんなウサギがなくなれば、
もうぶたれたりしないと思い込んだ
セボリーニャとカスコンは…
また、
「モニカ トイ(Mônica Toy)」バージョンも 、
グッズ販売と併せて現在進行形で人気となっています。
「Monica Toy | 第二シーズン」
「モニカ トイ」のキャラクター達と踊る渡辺直美さん
↓
更に驚きなのが、
作者やキャラクターの
日本との深い関係です。
↓
さて、
ここでモニカの生みの親である
マウリシオ・デ・ソウザが
何故これほど日本と縁が深かったかという話を。
これは一つには
奥さんが日系人だということが
大きいと言われています。
奥さんは
Alice Keiko Takeda
(アリッセ・ケイコ・タケダさん)
とおっしゃる方で、
彼女は
マウリシオ ・デ・ソウザの3度目の結婚により
結ばれたのですが、
結婚23年目にして離婚、
7年後に再構築しています。
そして離婚していた一時期を除いて
結婚前から
マウリシオ ・デ・ソウザ・プロダクションズ(MSP社)の
社員でもあります。
彼女自身もイラストレーター&画家であり、
アーティストネームは「Alice K.」とおっしゃり、
今では彼女が率いる
日本の漫画に傾倒した作品
(若者に成長したモニカ達のシリーズ)も
出ており、人気を博しています。
↓
そんなこともあり、
マウリシオ・デ・ソウザは
古くから何度も日本を訪れており、
そこで
そのような素晴らしい人間関係や
ビジネスチャンスを
得ていったのでしょうね。
それにしても
マウリシオ ・デ・ソウザが
日系の奥さんと結婚する以前に2度の結婚歴があったというのは
今回この記事を執筆するにあたり
初めて知ったことなので、
知り得た限りの詳細を下記に記します。
1人目の奥さんはマリレーネさんといい、
12年間の結婚生活で1男3女を授かっています。
子供の名前は、上から
・「マリアンジェラ (Mariângela)」、
・「モニカ (Mônica)」、
・「マガリ (Magali)」、
・「マウリシオ・エスパーダ (Maurício Spada)」
なので、
そう。
「モニカ」のみならず、
モニカのお友達の「マガリ」も
お嬢さんの名前だったのですね!
マリレーネさんはマウリシオ ・デ・ソウザとは離別、
後の2011年には亡くなっていらっしゃいます。
2人目の奥さんはヴェラ・ルシアさんとおっしゃる方で、
ヴァンダさんとヴァレリアさんという
二女を設けましたが、
1971年に交通事故により亡くなっていらっしゃいます。
そして
3人目の奥さんが 日系ブラジル人の
アリッセ・ケイコさんで、
お二人はマリーナさん、マウロさん、
マウリシオ(Maurício Takeda de Sousa)さん
という2男1女に恵まれています。
と、
ここまでで既に
マウリシオ ・デ・ソウザの子供は8人ですが、
更に
アリッセ・ケイコさんと別れていた間に
マウリシオ ・デ・ソウザはもう一度
結婚・離婚しており、
その関係により末っ子となる
マルセーロさんが生まれています。
また、
(限りなく余談ではありますが、)
ブラジルならではの情報も
Wikipedia に載っていました。
2008 年に末っ子とその母親である元妻と、
元妻の別の子供の3人が
サンパウロ州のカンポス・ド・ジョルドンという
サンパウロ州の軽井沢のような避暑地の
別荘から誘拐され、
2週間後に同州の沿岸部のサン・セバスチオン市で
軍警察により救出されるという
事件が起きたそうです。
ちなみにブラジルでは
著名人の親族が誘拐されるといった事件は
残念ながら
決して珍しいことではありません...。
ブラジルでは
お金持ちであるということは
命がけだということですね…。
しかも、言うまでもありませんが、
どの事件もハッピーエンドになるとは限りませんから、
このケースは全員無事だったようなので、
まずは良かったとしか言いようがありません。
🌀🌀🌀
何はともあれ、
とてつもない長文になってしまいましたが、
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!
P.S.: なお、この数日後に書いたこちら ↓ の記事では
画像付きでマウリシオ・デ・ソウザ氏の10人の子供達と
対応する漫画のキャラクターを紹介しておりますので、
よろしければ、覗いてみて下さいね!
「読んでくれて、ありがとう!」
↑
サンソンがすぐボロボロになるわけだ...。w
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