希望の光を探す旅
♪「バラバラさ、人生は。
いくら寄り添ってみても。
震える心までは抱きしめられはしない。
だから、独りで、だから独りで
生きるしか、できなくて、
不器用だけれど、それしか出来なくて」♫
アリス「セントエルモスの灯」
谷村新司さんの楽曲には、
人の心の孤独な内側、
孤高の姿を描いた作品が多い。
最たるものは代表曲「昴」。
10月8日に谷村新司さんが逝去された。
我が青春時代はアリス全盛期。
谷村さんの楽曲と共に、
我が過ぎ去りし日々の、
数々のシーンがあった。
こうした曲を聴きなおして、今想う。
谷村さんが伝えたかったことを。
谷村さんがこれらの曲に込めたのは、孤独の諦念や、独りで我が道を行く勇気だけではなかったのだろう。
その孤独の先にこそ、人のぬくもりの尊さ、有り難さがある。それは希望だ。
人は一人でこの世を去る。
だけど、そこまでのいとなみや旅路で、
様々な出会いや、心のふれあいがある。
だからこそ、人生は素晴らしい。
孤独を知ればこそ、それを実感出来る。
谷村さんが想いを込めたのは、
孤独の先にある希望、感謝なのだ。
人生は希望の光を探す旅だと。
45年前に山口百恵さんに
捧げたこの曲もそう。
♪「ああ、日本の何処かに
私を待ってる人がいる。
いい日旅立ち、夕焼けを探しに
母の背中で聴いた歌を道連れに」♫
山口百恵「いい日旅立ち」
合掌