洋服に見る、男女の価値観〜その2〜/S&S OPEN TALK #30
SLOW&STEADY ではオープン直後から、お客様からの相談窓口として、LINE@を利用しています。 その内容は、商品の在庫状況の確認から始まり、商品ご購入後のアフターケアに至るまで多種多様ですが、そんな中「これは多くの方も同じようなお悩みをお持ちのはず」と感じるようなご質問も少なくありません。さらに、そういったご質問ほど短文では返しづらいのが正直なところで、そこでこの度、そんな魅力的なご質問の数々をピックアップさせていただき、ここnoteにてマガジンという形で回答させていただく、という試みを開始いたします。
名付けて『OPEN TALK』今週はこんなメッセージから。
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「洋服に見る、男女の価値観〜その2〜」
先日クラシカのオーバーオールを購入させて頂き、テンションMAXで迎えた彼女との記念日。彼女から「オーバーオールには抵抗がある」と言われ、前を通った人のシンプルで無難な格好を見て「あんな風なコーデがいいのか」と聞くと「私はそう思う」とまで言われてしまいました。
私もslow&steadyさんにお伺いするまではオーバーオールに抵抗がありましたが、試着をした時に今まで味わったことのない渋さや上品な雰囲気、質感にそれまでの自分の常識を覆され大変感動しました。 こんなにも素晴らしいオーバーオールでも「興味のない人にとっては他と同じように見えてしまうのか」と残念な気持ちになり、魅力を伝えられない自分の知識不足に悔しい気持ちを抱きました。 これから様々な洋服と出会う中で今回のような理解されない時どのようにすればいいのでしょうか。(身から出た錆さん/男性/21)
先日はイベントにご参加くださり誠にありがとうございました!
同じような内容は過去に何度も書いておりますが、大切な方、まして一番身近な存在である彼女さんに理解が得られないことは、洋服好きにとっては大問題ですよね。
「これから様々な洋服と出会う中で今回のような理解されない時どのようにすればいいの」か?まずこの問いに対してのみ、僕がお答えするならば、相手に理解を求めないことです。
経験上、洋服の好みが一致するというのは実は意外と簡単なことではなく、それこそ同業者同士でも、いや同じ店で働く販売員同士でも、ピタリと一致することってめずらしいことなんです。
さらに、パートナーの性格もあります。
相手の趣味を理解しようとしてくれる人、そもそも興味を持たない人、自身の好みに合わせるよう誘導する人、などなど。
少なくとも、理解しようと話を聞いてくれる人ならば、時間をかければどうにかなりそうですが、そのような方をパートナーに持つ洋服好きは、僕の知る限りなぜか非常に少なく、当店にご来店されるお客様の大半は、そもそもパートナーの理解をきっぱりと諦めています。
たかが洋服。そのことで喧嘩が起きたり、お二人の関係が悪くなるのであれば本末転倒、彼女の好みを理解し、納得できる範囲で自分が合わせていくのもひとつですが、それはしたくない!というのであれば、簡単な方法があります。
それは、僕ら洋服店に頼っていただくこと。
彼女さんの好みやその時のリアクションなど、細かくお伝えいただければ、先日ご購入いただいたオーバーオールでも、彼女の好みのエッセンスを加えて、素敵だと思っていただけるコーディネートを作ることは可能です。洋服は一着では成立しません、どんな方のどんな装いにも、最適解が必ずあります。
さらに、理解を加速させる、とっておきがあります。
それが、もし可能ならばパートナーと一緒にご来店いただくことなんです。
人は知らないものにはどうしても嫌悪感を抱きやすく、知ることが愛着を生みます。「こんな場所で彼は洋服を買っているんだ、こんな人とこんな風に洋服を選んでいるんだ」そう知るだけでも、彼女の捉え方も多少変化するはずです。実際、そういった光景をこれまで何度も目の当たりにしてきました。
遠慮なさらず、ぜひ僕らを頼ってください!それこそが僕らの仕事なのです。
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今週は、以上です。
ここでは、あくまで僕の答えられる範囲内にはなりますが、このマガジンを使って、皆様からお寄せいただく「洋服に関するご質問やお悩み」を、ざっくばらんにご紹介しております。
個別の商品に関するご質問ももちろん歓迎です。ご質問は、LINE@の他に、下記メッセージフォームより随時受けつけております。どうぞお気軽にご連絡ください。
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