ハタチのSAKE PROJECT②気付き編
はじめまして、ハタチのSAKE PROJECTの八太菜々子です。
シリーズ第2回となる今回は、「ハタチのSAKE PROJECT」が始動した1週間、日本酒を仕込みに訪れた佐渡での様子についてお話しします。
1週間の日本酒仕込み体験
2022年8月15日から21日。
私たちは、「ハタチのSAKE PROJECT」オリジナルの日本酒を仕込むために佐渡・学校蔵を訪れました。1週間の仕込み体験を一言で表すと…
「日本酒作りキツイ!」
通常作業は、朝8時から16時まで。
しかし、朝早く6時から始まる日もあれば、発酵状態の調節をするために夜通しで作業することもありました。
日本酒づくりは、❝人間タイム❞では進みません。季節や天候、麹の発酵スピードなど、自然の時間に合わせて作業は朝も夜も関係なく行われます。普段、東京で人間本位な日常を過ごしている私たちにとってはきつい作業でした。
1週間の中での気付き
きつい1週間ではありましたが、そんな日々を過ごす中で私たちはは2つの気付きを得ました。
1つ目は「日本文化における『日本酒』の重要性」です。
おいしいお酒には、おいしいお水とお米が欠かせません。
おいしいお水とお米のためには、きれいな自然環境がなければいけません。
おいしいお酒をつくるためには、私たちは自然と共存しなければいけないのです。日本酒づくりを通じて、私たちは日本酒をつくることが日本の豊かな自然環境や美しい風景を守ることに繋がっていることを間近に感じました。
また、日本酒は地域の暮らしとも密接に結びついています。地域の中では、佐渡の皆さんは若い時から日本酒をたしなみ、また佐渡の祭りには必ず日本酒が登場します。
一方で地域の外に目を向けても、多くの人が地元の日本酒をたしなみ続けることで、地域の産業に還元され、佐渡の暮らしを支えていました。
日本酒をつないでいくことが、地域の文化をつないでいく上で非常に重要だということを、私たちはこの1週間で気づくことができたのです。
もう1つの気付きは「日本酒の人と人をつなぐ力」です。
ありがたいことに、私たちは1週間の滞在の中でたくさんの出会いに恵まれました。日本酒のTシャツを着ているだけで、たくさんの方が声をかけてくださり、なんとたまたま道端で出会った方と翌日に一緒にご飯を食べたなんてエピソードも。ごはんの場所に日本酒が加われば、あっという間に仲良くなってしまいます。
それだけでなく、私たちが日本酒のプロジェクトをしているというだけで、様々な人が興味を持ってくださいました。日本酒は私たちのような若い世代にはなじみが薄い一方、「日本酒」というキーワードだけで色んな人との出会いが生まれたことは、とても大きな発見でした。
ハタチのSAKE PRPJECTのこれから
こんな気付きのあった1週間の佐渡滞在を経て、私たちはプロジェクトの大きな方向性を見つけることができました。
それは、
「日本酒との出会いを通して日本文化をしっかり見つめてもらいたい」
「日本酒を通じて、みんなに出会い、居場所をみつけてほしい」
ということです。
今回私たちが見つけた、日本酒の「日本文化における重要性」「人と人をつなぐ力」という2つの魅力を、今度は私たち以外の人へと発信していきます。特に、私たちと同じ世代の、デジタル社会で少し心がさみしくなっている人たちへ。
「ハタチのSAKE PRPJECT」、本格始動です!
「尾畑酒造」学校蔵
学校蔵 | 尾畑酒造 株式会社 (obata-shuzo.com)
「Slow Neighborhood」
つながる地域同士の循環経済 | スローネイバーフッド (slow-neighborhood.com)